「MESEK GRIMM」ANGI PETRESCU-TIPARESCU「MESEK」こちらはハンガリーで買い付けてきたグリム童話集の絵本で、イラストはANGI PETRESCU-TIPARESCUが手掛けております。ポーランドのイラストレーターで、このグリム童話集のほかにも長靴をはいた猫など、幾つもの絵本を出版しているようですね。「赤ずきん」「眠れる森の美女」「白雪姫」「シンデレラ」など有名なお話から、そこまで知られていない短いお話まで32のグリム童話が250ページ以上の本書の中に収められています。カラーページは10ページほどですが、白黒のカットはほぼすべてのページに散りばめられ、このグリムのお話たちを彩っています。森のなかで逢引をする男女、魔法を使う魔女、何かを象徴するような不気味な蛇の怪物、それら...31Mar2017news日々の絵本
「Hier in den Bergen」Ali MitgutschこちらはAli Mitgutsch(アリ・ミットグッチ)の「Hier in den Bergen」と言う絵本です。作者のミットグッチはドイツの絵本作家/イラストレーターで、この絵本のような字のない絵本のシリーズでとても良く知られています。日本では本屋さんよりも、輸入おもちゃ屋さんなどで見掛けることも多く、見たことがある方も多いではないでしょうか。ボードブックタイプ(1ページ1ページが厚紙で作られている本のことです)で、大きな判型の本書を手に取ると、たしかに「本」という領域を超えて「おもちゃ」として楽しめるものにも見えてくるので納得ですね。こちら「Hier in den Bergen」はシリーズの中の、山の中の風景でまとめられた一冊で...30Mar2017news日々の絵本
3月30日新入荷商品本日の新入荷商品更新しました!本日はハンガリー、スウェーデン、ドイツの絵本など洋書ほか、絵本関係を中心に更新しております。なかでもハンガリー絵本の「TUZMADAR」はとても美しい絵本なので是非オンラインストアでも見て頂きたいです。今週末のイベント出店のため仕入に出ており新商品の更新が今週は少なくて申し訳ございません。来週はまたいつものように更新したいと思っております。それではどうぞ宜しくお願い致します。30Mar2017入荷情報
「DOBRA MYSL」「POHADKA MAJE」Dagmar BerkovaチェコのイラストレーターDagmar Berkova(ダグマル・ベルコヴァー)が挿絵を手掛けた本が先日2冊入ってきました。「DOBRA MYSL」「POHADKA MAJE」の2冊です。「DOBRA MYSL」はDoraと言う女の子が主人公の児童文学のシリーズの一冊で、「POHADKA MAJE」は映画化もされているチェコでは有名な小説のようですね。ベルコヴァーはチェコでは児童文学の挿絵を中心に幾つもの本を出していて、中でも彼女が描いた「不思議の国のアリス」は日本でも、チェコ絵本/アリス愛好家の間ではとても人気高いものです。60年代に中心に活動をし、その後はアニメーションの仕事も手掛けました。作風は他のチェコの絵本作家たちの影響を見...29Mar2017news日々の絵本
「DER OSTERHAS」Franz Pocciもうすぐ4月ですね。今年の復活祭はいつなのだろうと調べてみたら4月16日とのこと。まだもう少しありますが、今日は復活祭に因んだ本「DER OSTERHAS(復活祭のうさぎ)」です。これもほるぷ出版の復刻シリーズベルリン・コレクションの中の一冊です。初版は1850年のドイツ、ネルトリンゲン。当時、復活祭の際に子どもにプレゼントする絵本として作られたようです。ゲオルク・シェーラーが詩を、フランツ・ポッツィが絵を描いています。中に収められている幾つもの詩にそれぞれ絵が付けられ、その中巻頭を飾っているのが「DER OSTERHAS」なんですね。復活祭の詩の他にも、キリスト教的な題材のものが幾つか、子どもへの戒めの詩や自然や風俗に関するもの、...28Mar2017news日々の絵本
「しあわせなおばあちゃま」J.P.ミラー ドロシー・クンハートほるぷ出版や講談社から2000年以降に、アメリカの「Little Golden Books」のシリーズの定番絵本、メアリー・ブレア、アリス&マーティン・プロヴェンセンなどの作品が幾つか翻訳出版されております。どれも背表紙部分がリトルゴールデンブックスのシリーズと同じように文様模様で飾られ、パッと見てもすぐにわかるようになっています。今日はそんな中からJ・P・ミラーの「しあわせなおばあちゃま」です。J・P・ミラーは1950年代に上記のリトルゴールデンブックスのシリーズでいくつも作品を発表しました。そのポップな色使い、可愛らしいキャラクターの登場する絵本は今でも版を重ねていて、このシリーズを代表するイラストレーターのひとりなのではないで...27Mar2017news日々の絵本
3月27日新入荷商品本日の新入荷商品更新致しました!イタリアのイラストレーター、アレサンドロ・サナの絵本、ポール・ランド、J.P.ミラー、アリス&マーティン・プロヴェンセン、バーナデット・ワッツなど、本日も絵本色々と入っております。読み物では芸術系の珍しいものが数冊「踊り候え」鴨居玲「半透明の美学」岡田温司「シスレー イール・ド・フランスの抒情詩人」レイモン・コニアなど入っております。是非オンラインストアで御覧ください。27Mar2017入荷情報
「もじゃもじゃペーター」ハインリッヒ・ホフマン昨日に続いて本日もベルリン・コレクションのシリーズを更新しております。その中から本日はドイツ古典絵本の中でも最も有名な作品と言って良いのではないでしょうか「もじゃもじゃペーター」をご紹介します。この絵本の刊行は1845年、精神病院の院長だったハインリッヒ・ホフマンが、三歳の息子のために描いた作品です。きっかけは、彼はクリスマスプレゼントとして息子に何か本を買おうと街の本屋を探し回ったのですが、退屈な教訓ものばかりで、適当なものがなかったからでした。それならいっそ自分で絵本を描いてプレゼントしようと、そう思い立ち作り出した作品なんですね。この絵本は子どもが主人公(主に行儀の悪い)の短いお話が、いくつも収められた作品になっています。食事...24Mar2017news日々の絵本
3月24日新入荷商品本日の新入荷商品更新致しました!本日も昨日に引き続きベルリンコレクションのシリーズが入っております。ドイツ古典絵本の金字塔「もじゃもじゃペーター」をはじめ「乳母の時計」「楽しみの学校」を更新致しました。そのほかにもエルンスト・クライドルフ、イワン・ガンチェフ、瀬川康男、安野光雅などの絵本、読み物では児童文学関係のものが「ファージョン自伝」「ジェシー・W・スミスの世界」などが入っております。是非オンラインストアで御覧ください。24Mar2017入荷情報
「BILDERBUCH FUR KINDER(子どものための絵本)」ベルリン・コレクション先日も幾つか紹介しましたが本日も1980年代に日本で復刊された「ベルリン・コレクション」のシリーズを幾つか更新しております。このシリーズは主に18世紀から19世紀の古い絵本をなるべく当時の形のままで復刊したもので、今の私たちの目から見ても、とても美しい復刊絵本のシリーズなんです。こちらは元は1790年に出版された「BILDERBUCH FUR KINDER(子どものための絵本)」です。ページ数が400ページほどもある厚く大きな本で、絵本というよりは今の感覚で言うと図鑑ですね。古今東西の動物や虫、魚、植物、鉱物、建物、乗り物、人々などがその種類ごとにまとめられ、美しい彩色のイラストと解説で見ることが出来ます。そんな美しいプレートがこの...23Mar2017news日々の絵本
3月23日新入荷商品本日の新入荷商品を更新しております!ベルリン・コレクションが3冊ほか、ヘレナ・スマトリーコバー、中川宗弥、の猪熊弦一郎の絵本など、読み物では芸術系が「バルテュス、自身を語る」「意味の彼方へ 荒川修作に寄り添って」「眠れる梨へのフーガ エリック・サティ論」などが入っております。ぜひオンラインストアでご覧ください。23Mar2017入荷情報
「アントニーなんかやっつけちゃう」アーノルド・ローベル ジュディス・ヴィオースト男の子の兄弟って仲が良いのか悪いのか、傍から見るとよくわからないことが多いのですが、その本人たちだって、心の底でどう思っているのか、はっきりと分かってないのではないのかな、と思うことがしばしばあります。このアーノルド・ローベルとジュディス・ヴィオーストによる絵本「アントニーなんかやっつけちゃう」はそんな男の子の兄弟のお話です。このお話の主人公である弟は、お兄ちゃんのアントニーにいつもいじめられています。本を読めるくせに僕には読んでくれないし、ともだちのブルースとゲームを始めると混ぜてくれないであっち行けと言い、ぼくはスヌーピーのシャツを貸してあげるのにお兄ちゃんは刀を絶対に貸してくれない。アントニーはほんとうはあなたのことを好きなの...22Mar2017news日々の絵本