ほるぷ出版や講談社から2000年以降に、アメリカの「Little Golden Books」のシリーズの定番絵本、メアリー・ブレア、アリス&マーティン・プロヴェンセンなどの作品が幾つか翻訳出版されております。
どれも背表紙部分がリトルゴールデンブックスのシリーズと同じように文様模様で飾られ、パッと見てもすぐにわかるようになっています。
今日はそんな中からJ・P・ミラーの「しあわせなおばあちゃま」です。
J・P・ミラーは1950年代に上記のリトルゴールデンブックスのシリーズでいくつも作品を発表しました。
そのポップな色使い、可愛らしいキャラクターの登場する絵本は今でも版を重ねていて、このシリーズを代表するイラストレーターのひとりなのではないでしょうか。
さてこの絵本のお話は、あるところに仲良しの鳥、ポールと住んでいたおばあちゃま、ティクルフェザーさんのお話です。ティクルフェザーさんはひまわりの花が大好き。毎日、自分の花びんにひまわりの花が一輪あったら良いのにね、とポールに呟いていました。
ある朝、ティクルフェザーさんが目を覚ますといつもの場所にポールがいません。慌てたティクルフェザーさんはすぐにお巡りさんに電話してポールを探してもらえないかお願いするのです。
どうやらポールはティクルフェザーさんのためにひまわりの花を探しに行ってしまったようで…。
おばあちゃんのために一生懸命頑張るお巡りさん、次から次に出会う何だか良くわからない(笑)面白可笑しい登場人物たち。
お話は小さなお子様から楽しめるものですが、そのイラストレーションは50年以上前の作品とは思えないほど、今の感覚で見ても新鮮で都会的に感じられます。「オシャレで可愛い」と言う形容詞がまさにぴったりな作品世界には驚く方も多いのではないでしょうか。
ディズニー/リトルゴールデンブックスで活躍したメアリー・ブレア(今年にはアメリカで彼女の評伝絵本が出るそうなのでこれも楽しみですね!)が好きな方などにお薦めできる作家さんです。是非オンラインストアでも御覧ください。
当店在庫はこちらです。
「しあわせなおばあちゃま」ドロシー・クンハート J・P・ミラー
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