「雁の童子」宮澤賢治 司修先日、当店のお客様に少しだけ、宮澤賢治についてのお手紙を書いたので、そうするとすぐにどこか胸の内で、宮澤賢治の本が読みたいな、そんな思いがふつふつと湧き上がっていて、今日は当店の在庫の中から、司修さんが挿絵を描いた「雁の童子」を読み返していました。宮澤賢治の作品の中では知名度は真ん中辺りでしょうか?その内容は知らなくとも、題名は聞いたことがある、という方は多いのではないでしょうか。でも、私の周りでこの作品の話をしている人はいたことは無い気がしますが…。「雁の童子」のお話を、読んだことの無い方に簡単に説明したいのですが、どうにも説明がし難いお話です。そんなに長いお話ではないのですが、小さな部分が全体にとって重要であると思われる箇所ばか...31Jul2017news日々の絵本
7月31日新入荷商品本日の新入荷商品を更新しました!本日はエルンスト・クライドルフの洋書絵本や展覧会図録、ほか、洋書絵本が色々入っております。中には安野光雅さんの英語版の絵本なども!読み物では後藤明生やジャック・ケルアック、またエリナー・ファージョンの子どものための詩集(英語)なども入っております。どうぞご覧ください。31Jul2017入荷情報
「KLING KLANG GLORIA」H.Lefler and J.Urban美しさ、という言葉にはきっと人それぞれ違う形や感触を持っていて、勿論そのどれもが全く正しい美しさなのですけれど、その「美しさ」と言う日本語の言葉の持つ、何処か気品が漂い、凛としていて、耽美的でもある、そんな「美しさ」という音と字のまとっている感触、そうした「美しさ」のイメージにぴったり合うので、この本を見ると思わず溜息して、美しいなあ、と呟いてしまいます。「KLING KLANG GLORIA」(素晴らしい歌の響き ドイツの民謡とわらべうた)1907年にウィーンで出版されたこの本(当店在庫品はベルリンコレクションの復刻版です)はヨーゼフ・ウルバンとハインリッヒ・レフラーの二人によって作られました。舞台芸術や建築の仕事もしていたこの二...28Jul2017news日々の絵本
7月28日新入荷商品本日はジョールジュ・レホツキーの絵本2冊(ドイツ語原書版)が入荷しております!日本語版をお探しの方も多いと思いますが、日本語版は当店にも中々入荷しませんので、こちらの原書版はいかがでしょうか?他にもパレチェクのドイツ語絵本や、北原白秋/スズキコージの「まざあ・ぐうす」1976年初版など、珍しいものも入っております!読み物でも、個人的にラテンアメリカ文学の中ではイチオシのアドルフォ・ビオイ・カサーレスの、ボルヘスとの共作小説が2冊入って思います。他にも色々と入っておりますので、どうぞご覧ください。28Jul2017入荷情報
「Höchst nützliche und dankenswerte Erfindungen」Bohumil Stepan先週紹介させて頂きました、チェコのアーティスト、ボフミル・シュチェパーンのこの新書サイズの本は「Höchst nützliche und dankenswerte Erfindungen」と言うちょっと(とても)変わった本です。ドイツ語に詳しくないのですが、どうやらタイトルは「最も賞賛され有用な発明品」というような意味だそうです。このドイツ語版の発売から2年後1973年にはチェコ語版も発売されており、そちらのタイトルはただ単に「VYNALEZY」(発明)となっています。タイトルからして怪しいですが、さて、奇怪なイラストが描かれた表紙からページをめくると、中には、もっと奇怪な「発明品(?)」の数々が描かれています。鍵穴が付いている鍵、...27Jul2017news日々の絵本
7月27日新入荷商品本日の新入荷商品を更新しました!本日はFritz Koch-Gothaを始めドイツ語の絵本が5冊、ほるぷ出版のベルリンコレクションの中でも人気のあるアナトール・フランス/ブーテ・ド・モンヴェルの絵本など、読み物ではトルストイの1926年版の「人生論」や文庫本なども色々と入っております。是非ご覧ください。27Jul2017入荷情報
「小さいりょうしさん」ダーロフ・イプカーアメリカの女性絵本作家ダーロフ・イプカーの本は、随分前に二度書かせていただいましたが、邦訳作品を紹介するのはこれが初めてになります。2012年に邦訳出版されたこの絵本は、実は彼女のデビュー作で、原書が出版されたのは1945年、今から72年も前になります。イプカーの絵本のほとんどは人間より自然や動物たちを主役に描いているのですが、こちらは「小さいりょうしさん」というタイトルどおり、漁師が主役のおはなしです。とは言いましても、海、空、海の生き物たちが画面いっぱいに描かれたページが多く、やはりその視点は主に自然や生物に向けられていると言えるかもしれません。おはなしは、とある港の大きいりょうしさんと小さいりょうしさんが泊まり込みで漁に出るお...26Jul2017news日々の絵本
ポケットに手を入れた女の子 「村山知義 Murayama Tomoyoshi」村山知義さんの絵を好きになったのはたぶん、数年前に自由学園明日館で行われた子供之友の原画展で、ポケットに手を突っ込んでいる少女の絵を見たのが、最初だったと記憶しています。ポケットに手を入れた女の子。ポケットに手を入れるってやっぱり何処か不良で、斜に構えてて、クールでモダンで(なんだか形容詞がジャズみたいですね…)、もう100年も前になるほどの絵なのに、そんな風に感じた少女の絵に、すぐに心を奪われてしまったのでした。その後も、村山知義の名前に結びついた色々なこと、例えばMAVOと言う伝説の詩誌への参加、前衛芸術家として美術や演劇の仕事、知れば知るほど、このひとりの芸術家の多才に驚き、愛着を深めていました。画集をめくってみると気付くのは...25Jul2017news日々の絵本Blog
7月25日新入荷商品本日も新入荷商品更新しております!今日はアリス&マーティン・プロヴェンセンの洋書絵本が3冊。うち2冊は神話と伝説を扱った絵本で、大きい判型で、まるで画集のように楽しむことが出来ますよ。ほかではフランス絵本のシリーズ、ファランドールえほんも5冊入っております。読み物ではフィリップ・K・ディックやカート・ヴォネガットJrなどの文庫本も入っております。是非ご覧ください。25Jul2017入荷情報
「WO ALLE AUF DIE SONNE WARTEN」Marlene ReidelMarlene Reidel(マーレン・リーデル)の絵本は以前に一度紹介したのですが、その後はなかなか紹介する機会がございませんでした。本日はマーレン・リーデルの絵本を数冊更新致しましたので、その中の一冊「WO ALLE AUF DIE SONNE WARTEN」をご紹介させて頂きます。この絵本「WO ALLE AUF DIE SONNE WARTEN」はGesa Brunkowの詩にマーレン・リーデルが、絵を描いたもので、詩の絵本なんです。詩と言っても、言葉の美しさや、ある心情、情景を歌ったようなものとは少し違って、子どものための詩で、なぞなぞのような体裁になっています。と言うのもこの絵本は12の詩と、それぞれの詩に付けられた絵か...24Jul2017news日々の絵本
7月24日新入荷商品本日の新入荷商品を更新しました!本日はMarlene Reidelの絵本を数冊更新致しました!日本ではなかなか見る機会がない作家さんだと思いますので、是非ご覧ください。他にもモンヴェルやフェリックス・ホフマンの洋書絵本なども入っております!是非ご覧ください。24Jul2017入荷情報
Bohumil Stepan 1913-1985昨日に引き続き、レコード/アンティークショップのRさん(@dor_rec)とコラボレーションさせて頂きました!(Rさんとはこういった形で度々コラボさせて頂こうと思っております)本を並べているキャビネット(85800円)は40年代のドイツ製で、グレーにペイントされています。雰囲気があり素敵です!気になる方は是非、Rさんにお問い合わせをお願い致します。その並べている本は当店では初めて紹介するチェコ出身の作家、Bohumil Stepan(ボフミル・シュチェパーン、1913-1985)です。戦後に主にチェコ、及びドイツで画家/グラフィックデザイナーとして活動し、多くのポスターや、本の挿絵、装画などの作品を残しました。その作品は一度見てしま...21Jul2017news日々の絵本