2020.09

子どもの頃に読んだ絵本は、普段思い出さなくて忘れてしまっているようでも、胸の底に沈んだまま残っていて、だから何十年も月日が経った後にまた同じ絵本に触れることがあると、絵本は底の方からふわふわと浮かび上がってきて、不思議な幸福な気持ちにしてくれます。自分は、堀内誠一さんや太田大八さんの絵本でそういう体験をしたことが何度もあります。最近も、太田大八さんの絵本「どうぶつたちのおかいもの」が入荷した際にパラパラと見ていると、あれ、この絵の感触、知っているような気がする、あれれ、この絵本は読んだことあるぞ、となっておりました。太田大八さんの絵本は良いですよね。色が好きです。色彩がありますよね。「どうぶつたちのおかいもの」なんて、まるでボナール...

昨日、9月27日まで東京都現代美術館にて展覧会が開催されていたオラファー・エリアソン。行かれた方も多いのではないでしょうか？この世界的なアーティストの作品が生み出されるスタジオ、オラファー・エリアソンスタジオの、その共同キッチンで生まれた料理の数々を収めたのがこの本「The Kitchen」です。エリアソンのスタジオでは、昼食は全員で取ると決まっていて、出される料理は美しい旬のベジタリアン料理。エリアソンの作品の根底に強く感じられる、サステナビリティと言う概念。この、現代の社会に対する一つの姿勢は最終的なタブローであるところの作品だけに現れているのではなく、そもそもの作品を生み出す生活の中に根付かせているものだったんだなあ、と色々と...

本日の新入荷商品更新致しました。本日はWerner Maurerやヤーノシュなどのドイツの絵本、ボブ・ジルのイタリア語版の絵本や、モニカ・レイムグルーバー、19世紀後半のポップアップ絵本の復刻版「A Day in the Zoo」など、洋書絵本は各国の面白い絵本が色々と入っております。日本語の絵本では東逸子、いせひでこ、太田大八、そして馬場のぼるさんの絵本と挿絵を手掛けた本が数冊入っております。絵本の「アオさん」シリーズは今ではちょっと珍しいものなので、馬場のぼるさんファンの方にはぜひぜひ見て頂きたいです。他にも展覧会図録などアート系の本も更新しております。どうぞご覧下さい。

本日の新入荷商品更新致しました。本日はベン・シャーン、マーシャ・ブラウン、ベアトリーチェ・アレマーニャ、ミロスラフ・サセックなどの洋書絵本、日本語の絵本では渡邉良重、バーバラ・クーニー、小薗江圭子などを更新しております。またちょっと変わったところでは、チェコ文学やチェコ絵本の翻訳でもお馴染みの千野栄一さんによる「チェコ語の入門」と言う本も入っております。こちらは絶版で高くなってしまっている本なのですが、少しだけ線引きがあるのでお安くしております。そして新刊では早助よう子さんの「恋する少年十字軍」が入っております！私家版として刊行された「ジョン」が話題を呼び（当店でもオススメさせて頂いておりました）、ついに大手出版社からの刊行です！現...

本日の新入荷商品更新致しました！本日は洋書絵本では、アンネ・エルボー、ヤーノシュ、カーラ・カスキン、などなど。日本語のものでは初山滋、市川里美、長新太の「プラテーロとわたし」やロジャンコフスキーなどを更新しております。またFirmin Bouissetの「CE QUE DISENT LES FLEURS」は入荷してまだオンラインストアには未更新だった時に、お客様から偶然にも問い合わせを頂き、公開する前に行き先が決まってしまったものですが、画像でだけでも見て頂きたい素晴らしい絵本ですので、ぜひご覧下さい。高価な本ですが、再入荷リクエストを頂ければ、再入荷出来るようにがんばります！（今回の入荷も4年ぶりくらいなので、次は3年以内くらいに...

賑やかな街から少し入ったところに、緑に囲まれた広々とした空間があって、少しだけ時間がゆっくり流れているように感じられて、自然と足取りが緩やかになる。私が大きな公園を思い出すときには、なぜか海外の記憶が多いのですが、日本で馴染みがあるのは代々木公園、砧公園、横浜の山下公園などでしょうか。あまり日常と結び付く場所にないせいか、海外へ買い付けへ行ったときにひと休みに立ち寄るシティパークの方が、記憶にしっかり残っているのかもしれません。とは言え、立ち寄るのはほんの短い時間です。そして自分は少しベンチに座ってパンを食べたりする程度。あの広い公園の中では、私の知らないところで、色んな目的で訪れた人たちが、それぞれにそれぞれの時間を過ごしていたは...

小さなお子様がいらっしゃる皆さま！福音館書店の今月の新刊「ねられんねられんかぼちゃのこ」（やぎゅうげんいちろう）はもう買ったでしょうか？これは、良い本ですよ！最近娘が柳生弦一郎さんの絵本が気になっているようだったので（「たまごのあかちゃん」や「あたまのなか」がとくに気に入っていました）、新刊を楽しみにしていて、発売してすぐに買って一緒に読んだのですが、娘も自分も、とても気に入っております。柳生さんの力の抜けた絵も、その語り口も展開も楽しくて、わあ、いま良い絵本読んでいるなあと言う感覚が確実に感じられて、読みきかせている大人も嬉しくなってしまいます。語り口が、本当に良いんですよね。読んであげる子どもの年齢としては、あかちゃん絵本の次の...

新しい出店のお知らせです。現在長野の八ヶ岳小さな絵本美術館にて開催されている「心躍る絵本の世界　私の落穂ひろい展」（9月19日〜11月30日）の会期中の、10/7〜11/30の期間中、会場のミニギャラリーにて、当店のポップアップストアを出させて頂きます！この展覧会は小さな絵本美術館の館長武井利喜さんが蒐集されてきた貴重な古い絵本／挿絵本、小さな絵本美術館所蔵のリトグラフなどを見ながら、絵本の歴史を辿ることの出来る、絵本好きにはたまらない展覧会です。（自分も伺うのをとても楽しみにしています！）この展覧会にあわせた本などを中心に、展覧会を見たあとにお土産として持って帰りたくなるような美しく楽しく、可愛らしい絵本を色々揃えるつもりでおりま...