「THE HOLE IN THE DIKE」Eric Carlエリック・カール。恐らく日本で最もよく知られた海外の絵本作家だと思いますが、この未翻訳の絵本「THE HOLE IN THE DIKE」と言う絵本をご存じの方はあまり多くは無いのではないでしょうか。けれど、このお話のもとになったお話はご存知かもしれません。Mary Mapes Dodgeによるお話で、オランダのある少年のお話です。オランダは知っている方も多いかと思いますが海抜の低い地域がとても多い国で、国の半分ほどが海抜1m未満だそうです。ですので、堤防や水門など様々な技術、工夫を駆使しているのですが、このお話では、そのオランダの町を守る堤防に穴が空いてしまっているのを一人の少年が発見し、夜通したった一人でその穴を塞ぎ続け、町を救っ...27Dec2017news日々の絵本
12月27日新入荷商品本日の新入荷商品を更新いたしました!もしかしたら年内最後の更新になるかもしれません。本日はピーター・シスの洋書絵本(鳥好きにはたまらない絵本です!)やベスコフの絵本のフィンランド語1983年版(状態があまり良くないですが、その状態の悪さが悪い方向に行っているのではなく古本の魅力を増すように見えて、良い感じでもあります)、そしてナンシー・エコーム・バーカートの傑作絵本「白雪姫と七人のこびとたち」が日本語版、英語版ともに入っております。他にもエリック・カールの初版本や、ヘレン・オクセンバリーの洋書絵本、そして読み物も管啓次郎さんの著作や文庫本なども更新しておりますので、どうぞご覧ください。27Dec2017入荷情報
「Andersen Märchen」Janusz Grabianskiアンデルセンのお話はグリム童話と並んで、恐らく一番多く出版されている絵本のうちのひとつではないでしょうか。今までに数多くの絵本作家/イラストレーターが、アンデルセンのお話に挿絵を描き、幾つもの傑作を生み出していますが、このポーランド出身の絵本作家、ヤーヌシ・グラビアンスキーによる絵本「Andersen Märchen(アンデルセン童話集)」もその傑作のひとつに数えられるべきものだと思います。アンデルセンのお話は、例えばグリム童話と比べると、古い物語の感触も残しつつもより洗練された印象の作品が多いと思いますが、このグラビアンスキーの挿絵はそうしたアンデルセンのお話の特徴と調和し、この古いメルヘンを現代的な美的感覚の上で捉え直しているよ...26Dec2017news日々の絵本
「聖書物語」フェリクス・ホフマン….そして天から天使の歌声が聞こえてきました。「天国では、神様に栄光がありますように。地上では、神様のみこころにかなう人たちに、平和がありますように」天使の合唱が終わると、羊飼いたちは「ベツレヘムへ走っていって、主が天使の口を通してお告げになったことを見よう」と言いました。彼らは急いで出掛け、家畜小屋の中でマリアとヨセフを、そして飼い葉桶の中で寝ている赤ん坊を見つけました。彼らは驚いて長い間見つめ、拝んだ後、近所の人や友人たちにこの新しい知らせを広めました。たくさんの人が、救い主が小屋の中で生まれたことをとても不思議に思って、同じようにそこへ駆けつけました。けれど羊飼いたちは、こうやってすべての人々に与えられた恵みに感謝して、神様を...25Dec2017news日々の絵本
12月25日新入荷商品本日の新入荷商品を更新いたしました!本日は当店でとても人気の作家の本が幾つも入っております。入る度にすぐ売り切れてしまうジョールジュ・レホツキーの絵本2冊(ドイツ語版)、そして画集、こちらもドイツ語版のヤーヌシ・グラビアンスキーのアンデルセン童話集(300ページを超える凄いボリュームの本です)、他にもリロ・フロム、エルサ・ベスコフの本なども入っております。ベスコフの絵本は80年代の刷の英語版で(実はこの本はパリの英語書籍専門の古書店で買ってきた本なのですが...)、紙の質感も良い感じです!また読み物も数冊更新しておりますので、ぜひご覧ください。25Dec2017入荷情報
Kate Greenaway's 19th Century Books本日はクリスマス前最後の更新ということで、特別な本を更新しました。先日パリで買い付けてきた本の中からケイト・グリーナウェイの19世紀当時の本、それも珍しいフランス語版の絵本で3冊です。うち2冊は「ALMANACH」の1887年版と1888年版です。この「ALMANACH(アルマナック)」というのは、行事や聖人の記念日などを記した暦のことで、グリーナウェイは1883年からエドマンド・エヴァンスとともにこの出版を始めます。この可愛らしい絵本はたちまち人気を呼び、本国イギリス、アメリカの他にもドイツやフランスでも出版されました。本書はその中でも珍しいフランス語版です。暦のグリーナウェイのイラストの可愛らしさ、そして当時の多色木版摺りの美し...22Dec2017news日々の絵本
12月22日新入荷商品本日の新入荷商品を更新いたしました!本日でクリスマスの前には最後の更新というこでしたので、特別な本を更新しております。前日のパリで買い付けてきた本、ケイト・グリーナウェイの19世紀の本の、フランス語版を3冊更新しております。うち2冊は「ALMANACH」もう1冊は「SCENES FAMILIERES」で、こちらは勿論エドマンド・エヴァンスによる刷のものです!印刷は本当に素晴らしく、文字の活版もとても美しく刷られています。この3冊に合わせてグリーナウェイの絵本1980年代の刷のものや、オーピーコレクションの復刻版、そしてウォルター・クレインのオーピーコレクションのものなども一緒に更新しております。どうぞオンラインストアの方でも画像を詳...22Dec2017入荷情報
「クリスマスのゆめ」夜の街は何処もイルミネーションで彩られ、その光の中を歩いていると小さな子どものように、クリスマスの到来が待ち遠しい、何だか心躍るような気分にいつの間にかになっている気がします。アドベント/待降節、そうした本来的な意味とはまた違った待ち焦がれる喜びではありますが、全く違うとも、言い切れない気もします。「たいていの人は、クリスマス・イブとクリスマスの日くらいしか楽しまない。それにあとは大晦日くらいだ。だけど、それじゃあ十分と言えない。少なくとも、クリスマスの一ヶ月くらい前から、喜んで待ち焦がれているようでなくちゃな。一年の最後の日、つまり大晦日には、お前も、遠慮せずに悲しんで良いんだよ。一年が、あっという間に過ぎ去ってしまったということ...21Dec2017news日々の絵本
Alice's Adventures in Wonderland本日はルイス・キャロル「不思議の国のアリス」の絵本を幾つか更新しました!最近当店でしばしば紹介させて頂いているドゥシャン・カーライのもの(とても手に入りづらくなっている日本語版です!)や、アンネ・エルボーのもの(フランス語版、日本語未翻訳)、そしてこの当店ではまだ紹介したことのないチェコの作家のMarketa Prachatickaのものなどが入っております。どれも雰囲気が違って、素晴らしい本ばかりです!それぞれにその魅力についてじっくり書いてみたいのですが、今日は簡単にこの3冊を紹介させて下さい。20Dec2017news日々の絵本
12月20日新入荷商品本日の新入荷商品を更新いたしました!本日は不思議の国のアリスの絵本を、幾つか更新しております!ドゥシャン・カーライの日本語版の今ではとても珍しいものや、アンネ・エルボーのもの(フランス語版)、チェコの作家、マルケータ・プラハティツカーのもの(ドイツ語版)、そしてトーベ・ヤンソンのものなどを更新しております。また他にも合った当店の不思議紀の国のアリスの在庫も一緒に並べております。どうぞご覧ください。アリス以外にもナンシー・エコーム・バーカートの絵本や奈良美智、川内倫子特集のFOIL、イヴ・サンローランのグリーティングカード集、野呂邦暢の珍しい文庫本「水瓶座の少女」など、当店らしく、様々なジャンルの面白い本を更新しております。是非ご覧く...20Dec2017入荷情報
Mirko Hanak / 杉本さなえ当店でも度々紹介しておりますミルコ・ハナーク(1921-1971)はチェコの画家、イラストレーターで、多くのチェコに由来する野生動物を描きました。50年の生涯で150点以上もの絵本を残し、中国の水墨画からの影響も多く見られるその流れるような筆致と美しい色彩の調和はこの作家唯一のものと言っても良いのではないでしょうか。この本はハナークの挿絵が、著名な作家や詩人の言葉に添えられた本になっています。ゲーテやデューラー、ジーモン・ダッハ、なかにはウィルヘルム・ブッシュ(マックスとモーリッツ)の名前も見られます。ハナークの絵本は、現在日本で新刊書店で手に入る唯一の本「動物たちのおしゃべり」はハナークの絵に山崎陽子さんが文章を付けたもので、その...19Dec2017news日々の絵本Blog
Health Greetings Stampこちらは先日の東中野のイベントにて、スタンプラリーを完成させて頂いたお客様へのプレゼントとして当店が出していたアメリカの複十字クリスマスシールなのですが、少ない数ではございますが手許に残りましたので、この残りはいつも当店の本を置かせて頂いている横浜/大倉山のカフェroofさんにて、当店の本を買って頂いたお客様へプレゼントをしております。クリスマスまでもう一週間と、僅かな期間ではございますが、roofさんへもお立ち寄り頂けたら嬉しく思います。複十字シールは、1903年にデンマークの郵便局員が、シールの収益で子どものための結核診療所を作れるのでは?と考えたのが始まりです。1904年に、クリスマスシールとして運動が始まりました。シールは切...18Dec2017newsイベント