「きりのなかのはりねずみ」ノルシュテインとコズロフ 作 ヤルブーソヴァ 絵 Yozhik v tumane先日紹介しましたノルシュテインとヤールブソヴァの絵本の他の作品が入荷しました。絵本ではこの作品が日本では一番良く見掛けるでしょうか「きりのなかのはりねずみ」です。この絵本を紹介するにあたってアニメーション作品も見たのですが、とても素晴らしい作品で、樫の木を見あげるシーンの美しさには思わず声を上げてしまいました。アニメーション作品の方も素晴らしいですが、こちらの絵本も劣らず美しい作品です。というのもノルシュテインの伴侶で、この絵本の絵を手がけているヤールブソヴァはアニメーション作品の「きりのなかのはりねずみ」では美術監督を務めていたようです。絵本になっても、この作品の素晴らしさに陰りは見えません。日が沈み、ハリネズミは、友達のこぐまの...31Mar2016news日々の絵本
3月31日新入荷商品本日の新入荷商品更新しました。本日は「雁の童子」司修「オオカミがとぶひ」ミロコマチコ「しまめぐり」スズキコージ「どろぼうだ どろぼうよ」フランツ・ブランデンバーグ アリキ「ありがとう・・どういたしまして」ルイス=スロボトキン「タコのバス」長新太などなど入っております。他にも最近復刊されましたがそれまでは少し手に入れるのが難しくなっていた「きみはしっている」五味太郎(旧版)伝説的な児童文学作家佐野美津男さんの著作2冊「ピカピカのぎろちょん」「子どもにとって美は存在するか」特に「ピカピカのぎろちょん」はカフカをも思わせるような特別な魅力を持つ作品でお勧めです。この作品についてはいつかある程度の長さで書いてみたいと思っています。他にも読み...31Mar2016入荷情報
「イグナツとちょうちょう」クラウス・ボーン 作 ヨゼフ・パレチェク 絵パレチェクの色彩を見るといつも、その溢れだすような極彩色に春を感じてしまいます。木々や花は生命を吹き出すかのように光輝き、人々の衣服は春を迎え喜ぶかのような装いです。そんなパレチェクの絵本「イグナツとちょうちょう」です。町の皆から疎まれているイグナツは自転車乗りの名人、だから子どもたちには大人気で、いつも町の外れで子どもたちに自転車の曲芸を見せてあげていました。町にはちょうちょう好きの大金持ちがいて、ある日、とても美しいちょうちょうがひらひらと飛んでいるのを見て、彼は捕まえようと追いかけるのですが、、、最後にはハッピーエンドを迎える、絵にもお話にも幸せが溢れた絵本です。蝶々の到来に春を感じるのは、多くの国で世界なのでしょうか。ムーミ...30Mar2016news日々の絵本
3月30日新入荷商品少し新入荷商品更新の間があいてしまったので、本日はいつもよりたくさん更新しております!先日ご紹介しましたノルシュテイン、ヤーブルソヴァの別の絵本「きりのなかのはりねずみ」五味太郎さんの名作絵本「ひみつのがっき」フランスの国民的作家サンペの「とんだタビュラン」他にも色々あります。「ペニーさんと動物家族」エッツ「うまやのクリスマス」バーバラ・クーニー「ヒギンスさんととけい」パット・ハッチンスそしてこちらは少し珍しいでしょうか長新太さんと今江祥智さんの「タンポポざむらい」そして当店でも紹介したことのあるニコラ・ベイリー「One Old OXFORD OX」トロールの絵で有名なJHON BAUERの「TROLLSKOGEN」(スウェーデン語...30Mar2016入荷情報
「アオサギとツル」ユーリー・ノルシュテイン 原案 フランチェスカ・ヤーブルソヴァ 絵 Цапля и журавльこの「アオサギとツル(ダーリ採集によるロシア民話より)」は原案がロシア・アニメーションを代表する作家ユーリー・ノルシュテインとなっております。元々の形からどの程度ノルシュテインの手が加えられたのかはっきりとはわかりませんが、とてもシンプルなお話です。互いに近くに暮らすアオサギとツル、ツルはある時アオサギを気に入り結婚を申し込みますが、すげなく断られてしまいます。しかし断ったアオサギはアオサギで、すぐに断ったことを後悔し大急ぎでツルの家を訪れ、お嫁にして下さいと言うのですが、今度はツルが冷たくあしらってしまいます。しかしツルそんな態度をとったことを悔やみ、、、。すれ違う思いが交錯し連続し続ける少し寂しい、大人のための絵本とも思えますが...29Mar2016news日々の絵本
「月はどうしてできたか」ジェームズ・リーブズ 文 エドワード・アーディゾーニ 絵 HOW THE MOON BEGANエドワード・アーディゾーニが絵を描く「月はどうしてできたか」は、有名な他のグリム童話に比べると神話的な要素が見られ、民話的な感触の強いグリム童話の中では少し毛色の違うお話です。月がなく、夜は真っ暗闇だったある町の兄弟が別の町へ行くと、木に掛かっている月のおかげでその町は夜でも明るいことに気がつきます。これはいいものを見たと、兄弟は協力してその月を盗み、自分たちの町の木に吊るすのですが、、、。最後には死者の世界、そして天国の世界までを巻き込んで、月が空に掲げられるまでの物語となっています。都会に住んでいると夜、外を歩いていても街灯の明かりが多く、月の明かりを感じられることは余りありません。まだ夜の明かりが少なかった頃の、貴重な月の明か...28Mar2016news日々の絵本
Frobergue 1st Anniversary SALEいつも当店のサイトを見て頂き、誠にありがとうございます。この度当店は3月にてサイト開設より1年を迎えることが出来ました。これもひとえに皆様のお陰と感謝しております。この度、一周年を記念しまして、当店オンラインストアでご利用出来る10%オフのクーポンをご用意いたしました。オンラインストアのすべての商品に利用することが出来ますので、是非この機会にご利用下さい。クーポンコード uire8Rm7bH*使用方法*ご注文時の、ご注文最終確認画面、購入アイテム欄右下に出てくる「クーポンを使用する」をクリックして頂き、上記文字列をご入力下さい。<アルファベットの大文字/小文字の入力にご注意ください>3月31日まで何度でもご利用頂けます。期間中にも新...25Mar2016news
「キツネがコッホン」マーガレット・ワイズ・ブラウン 文 ガース・ウィリアムズ 絵 Garth Williamsガース・ウィリアムズの本は紹介したことがあったでしょうか。まだ無かったような気がしますが、当店では度々取り扱っております。現在も在庫は「THE GINGERBREAD RABBIT」「The Rabbits' Wedding」「ミスタードッグ」などがございますが、今日紹介させていただくのはこちら「キツネがコッホン」です。動物の可愛らしい姿を描くイメージも強いガース・ウィリアムズ、こちらの絵本でも、ややリアリズム寄りながらも愛らしい動物たちが多く描かれています。野原に暮らすキツネが、フクロネズミの巣穴を覗き、ウサギを遠くから眺め、リスが木の実を隠しているところを岩の陰から盗み見します。皆それぞれ、自分たちの隠し場所、隠れ場所をキツネに...25Mar2016news日々の絵本
3月25日新入荷商品今日の新入荷商品ではネット武蔵野のラチョフのシリーズ2冊「わらの牛」「てぶくろ」マーガレット・ワイズ・ブラウンとガース・ウィリアムズの「キツネがコッホン」アーディゾーニの「月はどうしてできたか」この2冊は評論社の絵本で、ともに昭和60年、昭和54年の初版ですが、状態はなかなか良い方ですので、お勧めです。反対にこちらは2016年の復刊ドットコムの新しい本「ベロニカとバースデープレゼント」ロジャー・デュボアザン長新太さんの絵本2冊「びっくり、しゃっくり くしゃみにおなら」「おんぶおんぶ ねえ おんぶ」他にも瀬川康男さんの1997年の展覧会の図録など、色々入っております。どうぞ宜しくお願い致します。25Mar2016入荷情報
「ベスとベラ」アイリーン・ハース Irene Haasアイリーン・ハースの絵本は以前「カーリーおばさんのふしぎなにわ」の原書版をご紹介しましたが、こちらは日本語版「ベスとベラ」という絵本です。小さな女の子ベスが雪の中、ひとりでおままごとをしていると、空から一羽の小鳥、ベラが落ちてきます。挨拶もそこそこに、ベスはベラにお茶を勧めます。でもひび割れたベスのカップを見ると、小鳥のベラはカバンの中から素敵なカップやテーブルクロスを出して、、、そんな風にして始まったふたりのお茶会に、犬の消防士たちやネズミの親子も来て、楽しいパーティになるのです。柔らかく、淡い色彩の可愛らしいハースの絵には、雪の中で飲むお茶の暖かさを感じるようでもあります。お話の最後には春が訪れ、ベスもベラも暖かい日差しの中へ飛...24Mar2016news日々の絵本
3月24日新入荷商品本日の新入荷商品のお知らせです。「火打ち箱」赤木かん子 高野文子「ピーター・パンとウェンディ」メイベル・L・アトウェル「雲の祭日」山中現 画 立原道造 詩「CHILDREN'S VERSE」Margaret Tarrant「おうさまつきへいく」アグスティ・アセンシオ・サウリ「マウルスとマドライナ」アロイス・カリジェ「魔法の夜」アルブレヒト・リスラー「雨がふったら、どこへいく?」ゲルダ・ミューラー「アオサギとツル」ユーリー・ノルシュテイン フランチェスカ・ヤールブソヴァ「フレーベル賛歌」「山本容子版画集 静物画」他にも色々はいっておりますので、どうぞオンラインストアで御覧ください。24Mar2016入荷情報
「RAPUNZEL」Jutta Ash「ラプンツェル」は昔から有名なグリム童話のひとつでもありますが、近年ではディズニー映画にもなったこともあり、お話のあらすじは誰もが知っているでしょうか。またこのお話はグリム童話において残酷な要素や性的な要素が削除された例の作品としても、研究者により度々取り上げられるので有名でもありますね。でもこのお話が人々を惹きつけるのは、その不思議な象徴の響きだと思われます。入り口のない、塔の上に閉じ込められた女性、その美しく長い金髪を窓から垂らし、その金髪を登って彼女に会いに行く王子さま。語り継がれてきた童話や民話の得も言われぬ魅力は、単に意味内容を指し示すのではない、根源的な物語の力なのだと思います。この絵本、Jutta Ashによるラプンツ...23Mar2016news日々の絵本