「コウノトリのおはなし」マーガレット・ワイズ・ブラウン 作 ティボル・ゲルゲイ 絵僅か42年という短い生涯の中で数多くの名作絵本のお話を手がけアメリカを代表する児童文学作家となったマーガレット・ワイズ・ブラウン(1910-1952)とティボル・ゲルゲイによるこちらの絵本は「コウノトリのおはなし」です。マーガレット・ワイズ・ブラウンの作品は、レナード・ワイズガードとの「The Noisy Book」シリーズやガース・ウィリアムズとの絵本、クレメント・ハードとの絵本など、挙げ始めれば切りのない程の絵本が出版されておりますが、その没後に改めて絵をつけられ絵本として出版された作品も多く、この作品も1954年に出版され、1955年のコルデコット賞銀賞を受賞している本です。マーガレット・ワイズ・ブラウンのコウノトリの生活に密...29Feb2016news日々の絵本
Frobergue at Cafe Roof Okurayama 2016 3/5 3/6先日、お知らせさせて頂きましたが、来週3月5日、6日の土曜、日曜日に東急東横線大倉山駅近くにあるカフェ、Roofさんにて開催されるイベント「ミモザの木の下で多肉植物と雑貨を楽しむ2日間」に当店古書フローベルグが出店いたします。当店はネットでの専売の古本屋で、未だ実店舗はありませんので、このイベントが当店の商品を実際に手に取っていただいて販売させていただく初めての機会でございます。当日は絵本を中心に、読みものから芸術書まで幅広く当店らしいセレクトで持って行きますので、是非お越し頂ければと思います。上の写真は昨日撮影してきましたRoofさんのミモザです。もうほぼ満開になっています。イベントまで持ってくれると良いのですが。さて、このRoo...27Feb2016newsイベント
「Cendrillon ou La Belle au soulier d'or」Jean-Jacques Fdida Delphine Jacquot日本でもとてもよく知られているお話「シンデレラ」ですが、この物語の起源は古く、およそ2000年前にはこのお話は存在していたようです。昔からヨーロッパのみならず、エジプトやアジア圏でも似た話が確認されており、それが同一起源のお話ではないかとの研究もなされているようです。こちらの絵本「Cendrillon(サンドリヨン) ou La Belle au soulier d’or」はフランス語題の「シンデレラ」です。日本語訳にすると灰かぶり姫、と言われています。この絵本はフランスの作家、音楽家、そして語り部の活動をしているJean-Jacques Fdidaによる「Contes du temps d’avant PERRAULT(ペローよ...26Feb2016news日々の絵本
2月25日新入荷商品本日は読み物たくさん入ってきています。「アビ・ヴァールブルク 記憶の迷宮」田中純「エドワード・トマス訳詩集」「ドニャ・ペルフェクタ」ベニート・ペレス=ガルドス「ロリータ、ロリータ、ロリータ」若島正「アマチュアたち」ドナルド・バーセルミなどなど他にも入っております。「半分人間」井上洋介 絵「ボタン」サラ・ファネリ「BEAUTY AND THE BEAST」BINETTESCHROEDER「ボドニック」シュテパン・ツァフレル「ぽぱーぺぽぴぱっぷ」谷川俊太郎 岡崎乾二郎どうぞ宜しくお願い致します。25Feb2016入荷情報
「ほら いしころが おっこちたよ ね、わすれようよ」田島征三 Tashima Seizo今にも踊り出しそうな線で楽しませてくれるこちらの絵本は田島征三さんの「ほら いしころが おっこちたよ ね わすれようよ」です。あるところに住む老夫婦、ある朝おじいさんが目を覚ますと、とても良い天気で、良い気分。今日はなんだか頑張れそうな気がすると、おじいさんはうんと張り切って仕事に精を出します。しかし、その一番始めから失敗をしてしまうのです。落ち込んでしまうのですが、どうにか朝の素晴らしい気分を取り戻せないか考え、思いついた魔法の言葉「ね、忘れようよ」すぐにおじいさんとおばあさんは元気を取り戻し、また頑張ろうとするのですが、、、。誰にでもちょっとした失敗ってありますよね。そんな時にこうやって忘れる事ができたらどんなに良いでしょうか。...25Feb2016news日々の絵本
「Paddy's Evening Out」John S.Goodall「Paddy’s Evening Out」はJohn S.Goodallによる字のない絵本です。ぶたのパディーが奥さんと一緒にお芝居を見に出かけたのですが、奥さんがバルコニー席から扇を落としたために、拾おうとしたパディーが舞台の中へ入り込んでしまうことに。そこからパディーと手品師や曲芸師たちとのドタバタ劇が始まります。観客のひとりながら何度も舞台の上に出てきてしまうパディーに、最後には観客たちも大喜び。その日の主役になって、大喝采を浴びるというお話です。字のない絵本ながらも、きらびやかで華麗な色彩と線で描かれる劇場の雰囲気にすぐに引き込まれます。そしてまたこの絵本は見開き2ページの間に半分の大きさのページが挟まれていて、主人公である...24Feb2016news日々の絵本
「ヨッケリなしをとっといで」フェリックス・ホフマン Felix Hoffmannフェリックス・ホフマンの絵本は以前もご紹介させていただきましたが、ホフマンと聞いて思い浮かぶのは、色を重ねて表現される淡くやさしい色彩や、すらりとした頭身の人物たちなど、大人が思わず手に取るような美しい絵本ではないでしょうか。今日紹介させていただく『ヨッケリ なしを とっといで』は、ホフマンの作品の中でも特異なものと言えるかもしれません。スイスの古いわらべうたを題材としたこの絵本は、ヨッケリ なしを とっといでだけど なしは おちたくないよすると おやかた いぬに いったぱくっと ヨッケリ かんどいでいぬは ぱくっと かみたくないよヨッケリ なしを とりたくないよなしは まだまだ おちたくないよすると おやかた ぼうに いったごつん...23Feb2016news日々の絵本
2月22日新入荷商品本日新入荷商品では「月のしかえし」エイキン 文 アラン・リー 絵「クリスマスのてんし」エルゼ・ヴェンツ-ヴィエトール「もしもゆきがあかだったら」エリック・バテュ「おちびのネル」バーバラ・クーニー「不思議の国のアリス」キャロル R・イングペン「カリジェの世界」アロイス・カリジェ 安野光雅 解説など色々入ってきております。芸術書では「クリスティーネ フルヤ ゲッスラー メモワール1978-1985」古屋誠一「ミンガス 自伝・敗け犬の下で」チャールズ・ミンガス「今日の装飾芸術」ル・コルビュジエなど、読み物では「そんなに沢山のトランクを」小島信夫 署名入り「こころの旅」須賀敦子「悪魔と神(新潮文庫版)」サルトル「シネマの快楽」蓮實重彦 武満...22Feb2016入荷情報
「こびとの村のおひさまワイン」A.シャプートン 文 G.ミューラー Gerda Mullerこちらの絵本「こびとの村のおひさまワイン」の作者ゲルダ・ミューラーは1926年オランダ出身の絵本作家でアムステルダムの美術学校を卒業後、パリへと拠点を移し、そのキャリアをスタートさせました。日本では昨年「庭をつくろう!」が復刊されましたので、新刊書店で目にした方も多いのではないでしょうか?フランスの絵本といえばお馴染みの「ペール・カストール」シリーズでも10冊以上も絵本を出版しており(日本でもその中の「マルラゲットとオオカミ」「ゆきのひのおくりもの」「さるとつばめのやおやさん」が翻訳出版されています)今までには100冊を越える作品を出版しているようです。その作品ごとに多彩な作風を見せてくれるミューラーですが、こちらの絵本はペール・カ...22Feb2016news日々の絵本
2月19日新入荷商品本日新入荷商品ではアーサー・ガイサート、ポール・ガルドン、スズキコージ、佐野洋子、スベン・オットー等色々絵本入ってきました。読み物ではチェリビダッケ評伝、ジャ・ジャンクー本なども。芸術書ではヨーガンレールの「On the Beach1,2」(展覧会場限定販売の箱付き2冊セット)「彼岸は廻る」森山大道「ジョセフ アルバースの視覚世界」なども入荷しております。どうぞよろしくお願いいたします。19Feb2016入荷情報
復刻世界の絵本館ベルリン・コレクション「時計」「小さな赤ずきん」「白雪姫」G・ホルティング テオドール・ホーゼマン絵こちらの絵本は「ベルリン・コレクション」というほるぷ出版での復刻シリーズの中の本で、その中の「時計」「小さな赤ずきん」「白雪姫」の三冊がセットで一箱になったものです。ほるぷ出版からは多くの復刻シリーズが出版されておりますが、このベルリン・コレクションはドイツの国立図書館所蔵の中から選りすぐりの絵本20冊を復刻したものです。中には以前紹介した「マクスとモーリッツ」やクライドルフの絵本も含まれております。出来るだけ出版された当時の色や質感を再現するように作られたとても美しい復刻シリーズです。こちらの「時計」(1842年)「小さな赤ずきん」(1842年)「白雪姫」(1867年)は挿絵はどれもテオドール・ホーゼマンによるもの、「時計」「小さ...19Feb2016news日々の絵本
「アラネア」「まっくろけのまよなかネコよおはいり」J.ワグナー 文 R.ブルックス 絵 大岡信 訳 Jenny Wagner Ron Brooksジェニー・ワグナーとロン・ブルックスによる絵本が2冊入ってきました。「まっくろけの まよなかネコよ おはいり」「アラネア あるくものぼうけん」の2冊です。絵を手掛けているロン・ブルックスは1948年オーストラリア生まれの絵本作家です。オーストラリアにおいては最も知られた絵本作家のひとりで、オーストラリアにおける児童書の賞、CBCA Picture Book of the Yearも受賞しております。入荷した中の一冊である「アラネア」は表紙の美しさにまず目を惹かれる本ですね。白と黒だけで描かれる繊細な絵には、思わず見惚れてしまいます。一匹の蜘蛛が住処を求めて冒険するお話なのですが、その視点が蜘蛛からの目線はではなく、ハッキリとは書かれ...18Feb2016news日々の絵本