チェコのイラストレーターDagmar Berkova(ダグマル・ベルコヴァー)が挿絵を手掛けた本が先日2冊入ってきました。
「DOBRA MYSL」「POHADKA MAJE」の2冊です。
「DOBRA MYSL」はDoraと言う女の子が主人公の児童文学のシリーズの一冊で、
「POHADKA MAJE」は映画化もされているチェコでは有名な小説のようですね。
ベルコヴァーはチェコでは児童文学の挿絵を中心に幾つもの本を出していて、中でも彼女が描いた「不思議の国のアリス」は日本でも、チェコ絵本/アリス愛好家の間ではとても人気高いものです。
60年代に中心に活動をし、その後はアニメーションの仕事も手掛けました。
作風は他のチェコの絵本作家たちの影響を見ることも出来ますけれど(例えばイジー・トゥルンカのように、絵が物語を帯びているような、時間的な奥行きを感じさせるイラストを描きます)、総体的に見ればやはり彼女独自の個性が感じられます。
上げた写真でも少し感じられるかと思いますが、それは現代の感覚で言うと、所謂「ガーリー」という感性に近いものが感じられるんですね。ソフィア・コッポラだったり、Lula Magazineのイメージに近いものが。60年代で児童文学中心に活動したイラストレーターがこんな感覚を持っていたことはちょっと驚きです。
先に挙げた作家/雑誌が好きな方には勿論お薦めですし、装画も2冊ともに可愛らしいので、棚に面で飾っても楽しめるかと思います。
是非オンラインストアでも御覧ください。
当店在庫はこちらです。
「DOBRA MYSL」HELENA SMAHELOVA Dagmar Berkova
「POHADKA MAJE」Vilem Mrstik Dagmar Berkova
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