2016.06

こちらの絵本はレンナルト・ヘルシングとイブ・スパング・オルセンによる絵本「トンチンカンばあさん」です。スウェーデンの作家であるヘルシングによるマザーグースのようなナンセンス詩に、デンマークの絵本作家/グラフィックアーティストのオルセンによる愉快な絵が描かれています。歌うような文章で、おばあさんと飼い犬のトンチンカンなやりとりが繰り返され、、、何故か最後にはおばあさんは踊りながら月の浮かぶ夜空へ飛び立ってしまいます(!?)口に出すと気持ちの良い文章のリズム、ナンセンスな言葉の組み合わせ、そしてそれにつけられる絵の面白さがあるので、小さなお子さまから楽しめますし、子どもの本のノーベル賞友いわれている「国際アンデルセン賞」受賞作家でもある...

昨日更新しましたハンガリー絵本の中から本日はWURTZ ADAM（ヴュルツ・アダム）をご紹介します。ヴュルツ・アダムはハンガリー、ブダペストのイラストレーター絵本作家で、国内外で数々の賞を受賞しており1971年にはブラティスラヴァ世界絵本原画展で受賞（plaque）もしております。今回はヴュルツ・アダムの絵本は5冊買ってきたのですが、その中で今日ご紹介したいのがヴュルツ・アダムによるマザー・グースの絵本（ハンガリー語タイトル「Ludanyo mesei」）です。色々な作家さんのマザーグース絵本はこれまでも度々紹介してきましたが、その度にマザーグース絵本はその作家さんの仕事の中でも一番の出来なのではないかと思うほどの出来栄えと感じてい...

本日upしたハンガリー絵本の中からSzanto Piroska（サーントー・ピロシュカ）1913年〜1998年をご紹介します。ブダペスト出身の画家、イラストレーターで、ヴィヨン、ボッカチオ、シェイクスピア、キプリングなど多くの本の挿絵を手掛けました。動物の登場する可愛らしい絵本も手掛けていますが、詩画集をはじめ文芸作品の挿絵などの仕事が多いのも特徴でしょうか。静的でどことなく神秘的な絵を描き、当店にも入荷しております十字架のヨハネの詩画集などは吸い込まれるような魅力を持った本です。また、多くの作家がその絵を手掛けた（昨年エドワード・ゴーリーのものも翻訳されましたね）T.S.エリオットのキャッツの絵本もあります。黒を多く使う作家ですが...

本日ハンガリーで買い付けてきた本の第二弾として40冊ほど更新させて頂きました！サーントー・ピロシュカ、ヴュルツ・アダム、ルカーチ・カトー、カス・ヤノシュなどハンガリーではとても人気のある絵本作家やイラストレーターの絵本から、クリスマスの絵本、オスカー・ワイルドやゲーテの豆本のような小さなサイズの挿絵本まで色々と揃っています。前回upした商品も含めてブダペストより持ち帰ってきた、1970年代のヴィンテージ絵本を中心に、日本では手に入りづらい本がたくさんありますので、是非オンラインストアで身て頂ければと思います。オンラインストアでは「CATEGORY」の中の「ハンガリーの絵本」を選択していただくことで、ハンガリーの本のみ表示することも出...

本日の新入荷商品のご紹介です。絵本では「おにまるのヘリコプター」岸田衿子　堀内誠一の復刻版ではなく昭和43年初版の本そして洋書絵本ペーパーバック「MOTHER GOOSE」AURELIUS BATTAGLIA「THE MAGGIE B.」IRENE HAAS他にもnakabanさんやJ.P.ミラーの絵本なども入っております。読み物ではノーベル賞作家デレク・ウォルコットの「オデッセイ」ポール・オースターの妻としても有名なシリ・ハストヴェットの「目かくし」などなど、他にも「灰色の魂」フィリップ・クローデル「19本の薔薇」エリアーデ「ローマの空、ウィーンの香り」飯田善國「凶鳥の影　中井英夫へ捧げるオマージュ」「日本近代書誌学細見」谷沢永一...

こちらの絵本「むかしむかし」は谷川俊太郎さんの詩に片山健さんが絵をつけた絵本です。むかしむかしぼくがいたすっぱだかでめをきょろきょろさせていたいまのかぜとおなじかぜが　くさのうえをさあっとふいてきたおもちゃはなかったけれどあそんだほんはなかったけれどかんがえたおなかにあるおへそがふしぎで　いつもさわりながらねむったすこし抜き出してみたのですが、谷川さんのスケールの大きな詩に、全て見開きに描かれた、片山さんの生き生きとした絵が描かれています。生命や時間の不思議を感じる、まるで宇宙的な絵本。佐野洋子さんの大名作絵本「100万回生きたねこ」に比肩するほどの力強さを持った絵本だと個人的には思っています。当店在庫はこちら「むかしむかし」

本日新入荷商品を更新いたしました。今日入ってきた絵本では、梅雨らしく「あめがふるときちょうちょはどこへ」レナード・ワイスガードなど入っています。他にも「りんごのきにこぶたがなったら」アニタ・ローベル「はじまりのはな」ソーニャ・ダノウスキ「ももいろのきりん」「おてがみ」中川李枝子　中川宗弥「風にふかれて」「こんなことってあるかしら？」長新太「白雪姫」宇野亜喜良他にはフランス語の可愛らしい絵本「un,deux,pois」Francois Malnuit GRANDIR他にも発売されたばかりの本で「イラストレーター安西水丸」も入ってきました。美術書ではジョルジュ・モランディの本（イタリア語）が2冊、ウィリアム・モリスなども入っております。...

ウィリアム・スタイグと言ったら「ものいうほね」や「ロバのシルベスターとまほうの小石」など、日本でもたくさんの邦訳作品があり、慣れ親しんでいる方も多くいるかと思います。シュールなのにどこか生々しくもあり、ユーモアという言葉だけでは説明できない面白さのあるお話を書き、絵も自身で手掛けています。こちらの「きいろとピンク」は、そんなスタイグの絵本の中でも、特に哲学的要素の強いお話ではないかと思います。ある天気のいい日に、二体のちいさな木の人形が新聞紙の上に並べられています。おもむろに起き上がった二体は、いったいどうしてここにいるのか、自分たちはどのように生まれてきたのかを話し始めます。きいろがあれこれと想像を膨らませ仮説を唱えますが、ピンク...

昨日upしましたハンガリーから連れて帰ってきた本の中から、今日はキノコの本をご紹介します。本と言ってもこちらは綴じられているわけではなく、二つ折りのカード状のもの16枚に表紙が被せられている体裁になっています。この本の詳細を当店でも調べたのですが、残念ながら情報が全く出ず、あまり分かりませんでした。発行はスイスの製薬会社「F. Hoffmann-La Roche」となっているので学術的な要素の強い本かと思われます。何と言ってもこのキノコの本（カードブック？）はそのイラストが素晴らしいです。数あるキノコ本の中でも随一と思える美しさで、一流の植物図譜作家に引けを取らないほどにも思えます。筆致、彩色、印刷、すべて美麗で、紙の経年変化の具合...

本日更新しましたハンガリーの絵本の中で一番数多く仕入れましたレイク・カーロイを紹介させて下さい。日本でも数冊翻訳出版されておりますので、知っている方も居るでしょうか。レイク・カーロイ（1922年〜1988年）はハンガリーを代表する絵本作家です。ブダペストでは新刊書店もいくつか回りましたが、児童書のコーナーには、死後20年近くたった今でも彼の絵本が平積み、面陳され多く並んでいました。約４０年のキャリアの中で４００冊以上の絵本そして挿絵を手掛け、文化や科学などを対象としたハンガリーの最高の賞コシュート賞も受賞してもます。多くのフォロワーをも生み出した、クレヨン（パステル）と水彩で描かれた素朴でかわいらしい絵は、一度見れば忘れられないほど...

大変お待たせしました！先月ハンガリー、チェコ、オーストリアで買い付けてきた絵本ですが、第一弾として、まずハンガリーの本を本日オンラインストアの方にupさせて頂きました。ハンガリーを代表する絵本作家レイク・カーロイの絵本をはじめとして、とても美しいキノコの本（無綴じ）、ガルシア・ロルカの詩画集、可愛らしい挿絵のグリム童話集などなど、およそ40冊ほどが上げられています。古く、印刷や紙の質感も素晴らしい可愛らしい絵本が中心ですが、当店らしく、文芸よりのもの（詩画集など）や、博物系（蝶の本、鳥の本）の本などもございます。ブダペストで多くの古本屋を回り、指先を真っ黒にしながら厳選して選んで来た本たちです。是非ご覧頂ければと思います。現在オンラ...