「Paddy's Evening Out」John S.Goodall

「Paddy’s Evening Out」はJohn S.Goodallによる字のない絵本です。

ぶたのパディーが奥さんと一緒にお芝居を見に出かけたのですが、奥さんがバルコニー席から扇を落としたために、拾おうとしたパディーが舞台の中へ入り込んでしまうことに。そこからパディーと手品師や曲芸師たちとのドタバタ劇が始まります。

観客のひとりながら何度も舞台の上に出てきてしまうパディーに、最後には観客たちも大喜び。その日の主役になって、大喝采を浴びるというお話です。

字のない絵本ながらも、きらびやかで華麗な色彩と線で描かれる劇場の雰囲気にすぐに引き込まれます。

そしてまたこの絵本は見開き2ページの間に半分の大きさのページが挟まれていて、主人公であるパディーの動きが細かく追えるようになっているのです。それはまるでパラパラ漫画のようにリズムとスピード感を生み出して、このパディーのドタバタ劇をより一層愉快なものにしています。

ジョン・S・グッドールは1908年イギリス出身の画家で、1968年に最初の絵本の出版し、以来この「ぶたのパディー」シリーズを始め幾つもの絵本を出版し人気を集めました。

洋書ながら字はありませんし、お子様はもちろんの事、大人でも楽しめる愉快で素敵な絵本です。

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