チェコの絵本作家/画家、クヴィエタ・パツォウスカーの作品を、本日はまとめて更新しております。
パツォウスカーの本は80年頃〜90年頃のチェコで出された絵本は日本でも比較的よく知られていると思うのですが、本日更新したような2000年以降の本は余り知られていない気がします。2000年以降はチェコ以外の国、フランスやドイツなどで多くの作品を出版しているんです。
この辺りのそもそも日本で扱っているお店がほぼ無いのではないでしょうか。
90年代以降、国際的な評価が年々高まるに連れ、パツォウスカーはヨーロッパ各国で(また日本でも)多くの展覧会が開催されるようになります。
この辺りから絵本作家、というよりもひとりのアーティストとしての評価も確立し、出版される作品にもそうした傾向が色濃く現れるようになっている気がします。
既存の「本」と言うメディアを乗り越えるかのような、変わった面白い形の、制作物/作品としての「本」。
それはしかけ絵本的な感覚も感じる部分もあるのですが、パツォウスカーの作品は何処か違うんですよね。
アート/しかけ絵本と言う視点で見ると、ブルーノ・ムナーリなどの名前を挙げたくもなりますが、パツォウスカーはムナーリとは感覚が全く違います。
自分はパツォウスカーと近い感覚を持った作家と言うと、日本の大竹伸朗さんを思い浮かべます。
大竹さんも絵本を作っていますが、大竹さんの絵本とパツォウスカーの作品にはかなり近い感覚があるんじゃないかな、と思ったりもしています。
2000年以降の、本の可能性をどんどん切り開いていくパツォウスカーの本は、面白く、興味深く、そして何よりただただ楽しいです。
本日更新したものはそうした2000年以降のフランスやドイツなどで出版された作品ですが、どれもテキストは少なめの作品で、言葉がわからなくても充分に楽しめる作品が多いです。
ぜひオンラインストアの方でも御覧ください。
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