今回の展示『Hommage aux artistes du livre d’enfants du passé:在りし日の、子どもの本の芸術家たちへのオマージュ』(オマージュ展)にて、きくちちきさんが選んだのはフランスの絵本作家、モーリス・ブーテ・ド・モンヴェル(1850-1913)です。
ちきさんにこの企画展へのご参加をご依頼したのには一つ理由があって、雑誌の『東京人』2020年3月号の絵本特集に、ちきさんが描いたモンヴェルへのオマージュ作品が、本当に本当に素晴らしくて、その絵がずっと頭の中にあったからでした。
この企画展への参加をお願いした際には、モンヴェルで描いて欲しいとは自分は言わなかったのですが、ちきさんが選んだのはやはりモンヴェルでした。
本展示の図録で、ちきさんはモンヴェルとの出会いのことを書いて下さっています。
絵本作家になるきっかけの作家であったこと、それからのちきさんの生活や家族のこと。
モンヴェルへのオマージュ作品は、その自身の作家としての歩みの源流へと、思いを寄せながら、現在のちきさん自身を反映した作品になっています。
モンヴェル、そして家族への愛が詰まった、喜びが絵の全体にあふれている、素晴らしい作品です。
どうぞ御覧くださいませ。
『LA CHANSON DE RITA ET KURO』(545mm×424mm)
(オンラインストアへの掲載は4/17木曜日からを予定しております)
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