「やこうれっしゃ」西村繁男西村繁男さんの代表作でもある「やこうれっしゃ」は、1980年の出版以来、多くの子どもたちや、読み聞かせをする大人たちをも魅了し続けてきた絵本ではないでしょうか。この絵本を眺めていると、不思議と懐かしい気持ちになります。私は1980年代前半の生まれですので、だからこの絵本に描かれている情景、それは恐らく1970年代後半の頃だと思うのですが、こうした情景に何となく見覚えがあり、それで懐かしさを感じている、ということもあるのでしょうが、でもそれだけではない気がするのです。この絵本は上野駅の発着場の風景から始まります。ここで気付くのですが、ここが上野駅だと言うことが、何故か私にはわかるのです。横浜で生まれ育った私にとっては、特に馴染みのある...11May2017news日々の絵本
5月11日新入荷商品本日の新入荷商品更新致しました!本日はレイモン・ペイネのドイツ語版の本「VERLIEBTE WELT(愛の世界)」が入っております。こちらは表紙デザインが素晴らしく美しいですよ!ほかにもウィルとニコラスの「みつけたものとさわったもの」の原書英語版の恐らく1970年代の刷と思われる本や、チェコ絵本、アイナール・トゥルコウスキィのスペイン語の絵本(日本未翻訳)の本など絵本は様々入っております。読み物ではデザイン/芸術関係で、田中一光、武満徹の本なども入っております。是非ご覧ください。11May2017入荷情報
「ねこのき」長田弘 大橋歩こどものために描いた絵と、こどものように描いた絵、は違います。しかし稀に一冊の本の中でその両方を実現している絵本作家さんもいて、例えば長新太さんなんかがそうじゃないかと思うのですが、本日紹介する「ねこのき」は、普段大人のための本に絵を描いているイラストレーター大橋歩さんが、はっきりとこどものために絵を描いた絵本です。大橋歩さんと言えば、週刊「平凡パンチ」の表紙のイラストを創刊号から担当し、村上春樹さんの連載コラム「村上ラヂオ」の挿絵を描き、自身で手がけた季刊雑誌「Arne(アルネ)」を創刊するなど、その活躍はご存知の方も多いかと思います。最近では、東京のちひろ美術館で行われた「村上春樹とイラストレーター」展で、佐々木マキさん、安西水...10May2017news日々の絵本
「Seven At A Stroke and Three Other Stories」野見山暁治野見山暁治さんの本を紹介するのは初めてかも知れません。著名な方なのでご存じの方も多いかと思いますが、未だ現役で絵を描き続けている、今年で97歳になる日本を代表する洋画家です。私は文藝畑の人間なので、その名前は絵よりも先に、名著と名高いエッセイ「四百字のデッサン」(とても面白い本ですよ)や、田中小実昌の義兄であるということを先に知っていたかもしれません。田中小実昌さんの小説がとても好きなので。東京近郊の人には、東京メトロ副都心線、明治神宮前駅にあるステンドグラスの絵の作者、と言うと、見たことあるかも、と薄い反応がしばしば返ってきます。通り過ぎる場所の絵を、人はそこまで気にして見ないのかもしれません。さて、この野見山暁治さんは画家として...09May2017news日々の絵本
5月9日新入荷商品本日の新入荷商品を更新致しました!本日はジョン・バーニンガムの代表作のひとつでありながら未だ未翻訳の「80日間世界一周」のドイツ語版「In achtzig Tagen UM DIE ERDE」が入っております。他にもビリービンの絵本の英語版、ジョン・クラッセン、野見山暁治さんの絵本など、色々入っております!美術系ではピエール・アレシンスキー展図録、読み物ではカフカの「ミレナへの手紙」、ムナーリの「デザインとヴィジュアルコミュニケーション」、後藤明生なども入っております。是非オンラインストアでも御覧ください。09May2017入荷情報
「Book of Poetry for Children」Arnold Lobel日本でもとても人気のあるアーノルド・ローベルはたくさんの絵本が翻訳されておりますが、未翻訳の本もまだ幾つもあります。本日はそんなローベルの未翻訳絵本が入ってきましたので、その中から一冊「Book of Poetry for Children」をご紹介します。タイトルの通り子どものための詩の本で、ジャック・プレラツキーが選んだ詩が572編掲載されていて、そしてそのどのページもローベルの絵で、小さなカットだったり、見開きの大きい絵によって飾られています。詩を選んでいるプレラツキーはアメリカの、主に子どものための詩を書く作家で、アーノルド・ローベルとは「Nightmares」(未翻訳/当店に在庫ございます)でも一緒に仕事をしている他、ピー...08May2017news日々の絵本
5月8日新入荷商品本日の新入荷商品を更新致しました!本日はアーノルド・ローベルの未翻訳洋書絵本が入っております。「Book of Poetry for Children」「The Book of Pigericks」他にもメッゲンドルファーの仕掛け絵本、オズボーン・コレクションのマザーグース、アリス、ほか絵本多数入っております。是非オンラインストアで御覧ください。08May2017入荷情報
「O kohoutkovi a slepicce」Rudolf Mates本日はチェコ絵本を少し更新しております。その中から、当店の在庫の中でもかなり古い本ですね、1921年発行のRudolf Matesの絵本「O kohoutkovi a slepicce」です。1921年というとチェコは対戦間のチェコスロヴァキア共和国時代で、あのミュシャも、ヤナーチェクも現役で活躍し、また所謂チェコ・アヴァンギャルドと言った芸術運動も花開き始めていた時期でもあります。しかしこの絵本を見て、そういった当時の最先端の芸術を感じるかというと、決してそうではないかも知れません。そこから受ける印象は、もっと素朴なもの、表現というよりも自然そのものへの眼差しを感じます。これは作者の資質でしょうか、それとも絵本という表現分野の特徴...02May2017news日々の絵本
5月2日新入荷商品本日の新入荷商品更新しました!本日はチェコ絵本が数冊入っております、オタヤネチェック/ヴォルテールの本や、Rudolf Matesの1921年発行の絵本なども!美術書ではバウハウス関係が2冊、ほか坂田和寛さんの著作、洋書児童書のペーパーバックなども入っています。是非オンラインストアでも御覧ください。02May2017入荷情報
「THE WHITE HOUSE」Ed Emberley日本では「エンバリーおじさんの絵かきえほん」のシリーズとして親しまれているEd Emberleyの60’sの絵本「THE WHITE HOUSE」が入って来ました。この絵本はアメリカの大統領官邸ホワイトハウスについての絵本です。18世紀のその建設についての歴史から1961年に着任したケネディ大統領の時代までが描かれております。日本ではもうお馴染みになったケネディ大統領の娘、キャロライン・ケネディが登場しているのもちょっと面白いですね。エンバリーの絵本に馴染みのある方でしたらもう周知のことと思いますが、少ない線だけで最大限の表現をするエンバリーの絵が素晴らしいです。またこの絵本は色の数も抑えられていて、黒、青の二色しか使われていないの...01May2017news日々の絵本
5月1日新入荷商品本日の新入荷商品を更新致しました!本日は日本でも人気のあるエド・エンバリーの60年代の絵本「THE WHITE HOUSE」や、ジャータカ絵本全集の鈴木義治さん、司修さんの絵本、エミリー・ディキンスン詩集、西村繁男さんの代表作「やこうれっしゃ」署名入り絵本など、芸術系ではIMAのライアン・マッギンレーの特集号なども入っております。是非オンラインストアでも御覧ください。01May2017入荷情報