日本では「エンバリーおじさんの絵かきえほん」のシリーズとして親しまれているEd Emberleyの60’sの絵本「THE WHITE HOUSE」が入って来ました。
この絵本はアメリカの大統領官邸ホワイトハウスについての絵本です。
18世紀のその建設についての歴史から1961年に着任したケネディ大統領の時代までが描かれております。日本ではもうお馴染みになったケネディ大統領の娘、キャロライン・ケネディが登場しているのもちょっと面白いですね。
エンバリーの絵本に馴染みのある方でしたらもう周知のことと思いますが、少ない線だけで最大限の表現をするエンバリーの絵が素晴らしいです。
またこの絵本は色の数も抑えられていて、黒、青の二色しか使われていないのですが(表紙カバーのみ三色です)、その少ない線と色だけで最大限の効果が出るように描かれているんです。
それは人物だけでなく、この絵本の主人公、ホワイトハウスという建物でも発揮され、シンプルに描きがらもしっかりとその特徴を捉え、そこに歴史の重さとエンバリーの個性でもある親しみやすさが加えられています。
絵本のジャンル的には学習絵本の部類に入ると思うのですが、その絵の芸術性の高さには驚かされます。
当店入荷商品はカバーの状態があまり良くないのですが、中はきれいな状態です。ちょっと珍しいのはカバーを外した本体の装丁が、柔らかい感触の繊維を感じる紙装になっていて、古い絵本はこうしたカバーを外した時の装丁の違いも面白いですね。
エンバリーの絵本は「絵かきえほん」シリーズの英語ペーパーバックの版の在庫もあるので、是非オンラインストアでも御覧ください。
当店在庫はこちらです。
「THE WHITE HOUSE」Ed Emberley
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