「Sjörövarbok」Lennart Hellsing Poul Ströyersスウェーデンの児童文学作家レンナート・ヘルシングがお話を作った絵本はこれまでにも、イブ・スパング・オルセンとの「トンチンカンばあさん」やスティグ・リンドベリとの「にぎやかな音楽バス」などを紹介したことがりました。ヘルシングはそのデビューが子どものためのナンセンス詩集「ネコが銀の角笛を吹く」(未邦訳)ということもからもわかる通り、手掛ける作品は言葉遊びを多用した、口に出し、耳で聞いて楽しく気持ちの良いテキストが魅力的なものが多いです。こちらの「SJOROVARBOK(タイトルはそのままで「海賊の本」と言う意味ですね)」も同じように言葉遊びでリズムが楽しい一冊です。海で大暴れする海賊たちが、難破し、街に流れつき、普通の生活を始めるものの...21Mar2017news日々の絵本
3月21日新入荷商品本日の新入荷商品を更新しております!本日は洋書絵本ではレンナート・ヘルシング/ポール・ストロイエルの絵本、リロ・フロムの絵本などが入っております。他にも和書絵本でアンネ・エルボー、パレチェク、アネット・チゾン/タラス・テイラーほか珍しい絵本も入っておりますので是非ご覧ください。21Mar2017入荷情報
「PIRKO PTAKA OHNIVAKA」Vol.8,12,13,昨日からチェコ絵本関係が幾つか入荷しております。少しマニアックかもしれませんが今日はその中の「PIRKO PTAKA OHNIVAKA」という児童文学冊子の3冊を。元々はこちらは旧ソ連から出版されていたもののチェコ語翻訳版で、東欧〜ロシアの民話がそれぞれの号で地方ごとに掲載されています。ホチキス綴じのペーパーバックで簡易な作りの冊子なのですが、表紙、裏表紙の多色刷イラスト、中の二色刷りのカットはともに柔らかな発色をした美しい印刷で、デザイン的にも面白いものです。イラストを手がけているのは号ごとに違うのですがこちらの3冊のうち2冊はイジー・ビェホウネクが、もう一冊はヤナ・シグムンドヴァーが手掛けております。ともにチェコで幾つもの絵本を...17Mar2017news日々の絵本
3月17日新入荷商品本日の新入荷商品更新しております!本日もチェコ絵本関係が幾つか、他にもアイリーン・ハース、アロウッド、読み物でも茨木のり子、長田弘の本、文庫本でもケストナーの旧装幀版なども更新しております。是非オンラインストアで御覧ください。17Mar2017入荷情報
「ジャンがきいたあさのおと」アラン・グレフランスのイラストレータ/絵本作家、アラン・グレの絵本「ジャンがきいたあさのおと」は少しだけ科学絵本と言いますか、学習絵本の要素を持ちつつも、単純に絵本として楽しめる、愉しい本になっています。朝、目を覚ましたジャンが、耳に入ってくる、様々な音、農場の動物たち、虫たちや、町から聞こえる汽車や車、鐘の音、そんな音たちから様々な情景が描かれ、聞こえる音と見えるであろうイメージとを結びつけてくれます。レナード・ワイスガードのNoisyシリーズと同じような内容の本ですね。色彩豊かに、可愛らしくデフォルメされたアラン・グレの描く動物や人々は、アメリカの絵本シリーズ、リトルゴールデンブックの絵本作家たちと似たセンスを持っている気がします。メアリー...16Mar2017news日々の絵本
3月16日新入荷商品本日の新入荷商品更新しました!本日はチェコ絵本が数冊入ってきています!オタ・ヤネチェック、ダグマル・ベルコヴァー、他にも絵本ではローベル、センダック、スズキコージなどを更新しております。読み物ではロス・クラシコスシリーズの「セサル・バジェホ全詩集」や中国現代文学の鬼才残雪の「最後の恋人」なども入っております!残雪は個人的にとてもとても好きなので、いつか詳しく紹介できたらと思っております。それではどうぞよろしくお願いいたします。16Mar2017入荷情報
「ちょうちょう」コヴァリ マーヴリナ児童文学のノーベル賞とも言われている国際アンデルセン賞を1976年に受賞もしているロシアの絵本作家タチヤーナ・マーヴリナと、こちらもロシアの児童文学作家、ユーリー・コヴァーリがともに作った絵本は六冊ほどあるのですが、その中から日本の出版社が独自に編集して一冊の本にしたのがこの「ちょうちょう」という絵本です。しかしユーリー・コヴァーリを児童文学作家と言ってしまうのは少し違うかもしれません。自ら「自分の表現したいことは児童文学で全て言うことが出来る」と言い、児童文学をその仕事の中心にしてはいましたが、ロシアではその作品は子供から大人まで幅広く読まれていたようです。この「ちょうちょう」はコヴァーリの短い、1ページほどの短篇、十篇に、マーヴ...15Mar2017news日々の絵本
「Das brave Bienchen」Ida Bohatta以前はars editionの小さい絵本のシリーズはNora Schollyによる絵本をご紹介しましたが、本日はこのシリーズのIda Bohattaの絵本が3冊入荷しました。うち1冊はスペイン語翻訳版で、残りの2冊はドイツ語原書版ですね。ドイツ語版の2冊は日本の出版社の企画で輸入されていたものの一部で日本語による解説カードが付いているので、お話の内容は日本語で知ることが出来ますよ。そのうちの1冊「Das brave Bienchen」はミツバチが主人公お話なんですね。春は美しい季節だけれど、ミツバチたちは世界中の子供達に蜂蜜を届けるために働かなければいけません。ミツバチの学校でもそんなふうに教えられます。でもたまには息抜きも必要で、...14Mar2017news日々の絵本
3月14日新入荷商品本日も新入荷商品更新しております!本日はイーダ・ボハッタの小さく可愛らしい絵本が3冊入っております。他にもヨゼフ・ラダ、トミー・ウンゲラー、メアリー・ブレア、いせひでこの絵本も入っております。読み物では片岡義男さんのエッセイなども入っておりますので是非ご覧ください。14Mar2017入荷情報
「Old Possum's Book of Practical Cats」T.S.ELIOT「キャッツ」というと、ミュージカルのイメージという方も多いかと思いますが、原作はこの、アメリカ近代詩を代表する詩人/批評家T.S.エリオットの作品なんですね。子どもを楽しませるために作られた言葉遊びの詩で、ミュージカル版のようにストーリーがあるわけではなくて、色々な猫たちの個性的なキャラクターが軽快なリズムで歌われた楽しい詩です。親しみやすく愉快で、人気のある作品なので多くの絵本作家がこの詩に挿絵を付けて本にしてきました。当店に本日入荷したのはこの「キャッツ」のエドワード・ゴーリー版(日本語)とNicolas Bentley版(英語)です。どちらも登場する猫達のとんでもないキャラクターがユーモラスに描かれている点では共通ですが、ゴー...13Mar2017news日々の絵本
3月13日新入荷商品本日の新入荷商品更新しました!ウンベルト・エーコがお話を手掛けた絵本、ブリッグズの世界名作童話集、マーヴリナ、メアリー・ブレア、アーネスト・ニスターの仕掛け絵本など、色々更新しております。読み物では安野光雅さんのエッセイも入っておりますので、ぜひオンラインストアでご覧ください。13Mar2017入荷情報
「RAPUNZEL」Bernadette Wattsイギリスの絵本作家バーナデット・ワッツの作品には、その作風に前期と後期で誰の目にも明らかな違いがあると以前書いたと思うのですが、この絵本「ラプンツェル」はその前期の作風と後期の作風で二冊の作品があるんですね。こんな風に後年になって描き直している作品がこのラプンツェルのほかにもヘンゼルとグレーテルなど、ワッツには幾つかあるんですね。本日紹介するのはその前期の作風の「RAPUNZEL」1977年ドイツ語原書版です。前期と後期の違いは簡単に言えば、後期のほうが親しみやすい、可愛らしい色使いの絵柄で、前期は何処か不気味さ怖さを残した、神秘的な絵柄と言えば良いでしょうか。勿論人それぞれ好みがあると思いますが、個人的には前期の絵柄のほうが好きな...09Mar2017news日々の絵本