「Sjörövarbok」Lennart Hellsing Poul Ströyers

スウェーデンの児童文学作家レンナート・ヘルシングがお話を作った絵本はこれまでにも、イブ・スパング・オルセンとの「トンチンカンばあさん」やスティグ・リンドベリとの「にぎやかな音楽バス」などを紹介したことがりました。

ヘルシングはそのデビューが子どものためのナンセンス詩集「ネコが銀の角笛を吹く」(未邦訳)ということもからもわかる通り、手掛ける作品は言葉遊びを多用した、口に出し、耳で聞いて楽しく気持ちの良いテキストが魅力的なものが多いです。

こちらの「SJOROVARBOK(タイトルはそのままで「海賊の本」と言う意味ですね)」も同じように言葉遊びでリズムが楽しい一冊です。

海で大暴れする海賊たちが、難破し、街に流れつき、普通の生活を始めるものの、またすぐに海に出ていく…。

ポール・ストロイエルの描くオシャレでユーモラスな絵ともあいまってとっても楽しい絵本ですね。海賊の絵本、なんていうのもバイキングの歴史のあるスウェーデンならではという感じもしますね!

ヨックム・ノードストリームのセーラー・ペッカとも似たようなセンスを感じますので、このシリーズが好きな方にもお薦めです。

こちらは2011年に復刊されたスウェーデン語の原書版なのですが(初版は1965年)、日本語対訳冊子(何かの輸入絵本セットの付録だと思われます)からの切り抜きが付いておりますので、内容はちゃんと知ることが出来ますので、言葉が読めないとちょっと、という方にもお薦めですよ。


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Sjörövarbok」Lennart Hellsing Poul Ströyers

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