「Die SCHÖNE und das BIEST 」Gabriel Pacheco幻想的な表紙の絵に思わず目を奪われてしまいます。こちらはGabriel Pacheco「Die SCHONE und das BIEST」(2015年)です。著者のガブリエル・パチェコは1973年生まれのメキシコの絵本作家で、メキシコ国内では数々の賞を受賞しているようです。近年ではその作品はスペイン語圏以外でも出版され始め、日本でも「水おとこのいるところ」が翻訳出版されております。本書はドイツ語に馴染みの無い方でもタイトルを見て気付かれた方もいるかもしれませんが「美女と野獣」(ボーモン夫人)の絵本です。テキストはドイツ語ですが、ディズニー映画などでも馴染みのあるお話なので、読めなくても問題なく楽しめると思います。表紙からも分かる通り...19Jan2016news日々の絵本
1月19日新入荷商品本日新入荷商品では読み物がいつもより多めに入ってきております。「軽い手荷物の旅」トーベ・ヤンソン「セリ・ポエティック ルネ・シャール」(翻訳者署名入り)「詩人たち ユリイカ抄」伊達得夫「家庭用説教集」ベルトルト・ブレヒト「コーマルタン界隈」山田稔「心ときめかす」四方田犬彦「感情教育」四方田犬彦などなど色々入っております。絵本ではささめやゆきさん、佐々木マキさん、あべ弘士さん、宇野亜喜良さんと、現在活躍する日本の絵本作家さんの作品が入荷しております。どうぞよろしくお願いいたします。19Jan2016入荷情報
「ゆきのこさんがこんにちは」ボリスラフ・ストエフ 作・絵 高田敏子 文 Borislav Stoev今日は当店事務所のある横浜でも雪でした。雪を見ていつも思い出すのはClaudine Longetの「Snow」という曲とジェイムズ・ジョイスの「ダブリナーズ」に入っている短篇「死者たち」の中で、十字架や墓石やいばら、門の上に、全ての生きているものと死者たちの上に、等しく雪が降り注いでいる、という一節です。という訳で当店も今日は雪の絵本を。こちらはボリスラフ・ストエフの「ゆきのこさんがこんにちは」です。学研より絵本が幾つか出版されているので、この絵を目にしたことのある方もいるのではないでしょうか。作者のボリスラフ・ストエフは1927年生まれ、ブルガリアの首都ソフィア出身の絵本作家/画家です。親しみやすいカラフルでポップな絵柄で楽しませ...18Jan2016news日々の絵本
1月18日新入荷商品本日も1970年代後半の刷だと思われる洋書絵本入ってきております。「April's Kittens」Clare Turlay Newberry「THE LITTLE HEN AND THE GIANT」Maria Polushkin Yuri Salzman「Cecily G.and the 9monkeys」H.A.REY「Paddy's Evening Out」John S.Goodall「THE BUNNY'S NUTSHELL LIBRARY」Robert Krausなどなど、他にもありますので是非オンラインストアにてご覧ください。絵本では他には偕成社の絵本ブッククラブとして配本された絵本が入荷しております。「スガンさんのヤ...18Jan2016入荷情報
「HOUSE HELD UP BY TREES」Ted Kooser Jon Klassen日本語の翻訳作品では「どこいったん」「くらやみこわいよ」で知られるジョン・クラッセンの「HOUSE HELD UP BY TREES」です。柴田元幸さんの翻訳で日本語版は「木に持ちあげられた家」として2014年に出版されております。ジョン・クラッセンは2013年にはコールデコット賞を、2014年にはケイト・グリーナウェイ賞を受賞するなど、2010年代を代表する絵本作家のひとりと言えるのではないでしょうか。カナダ人である彼の生来の気質なのか、その作風は静かな叙情を感じさせます。どことなく現代的な雰囲気を感じるのは、コンピューターと手描きを組み合わせて使っているからでしょうか。インタビューではコンピューターを使う時はシャープになり過ぎな...15Jan2016news日々の絵本
1月15日新入荷商品本日は1970年代後半の刷の洋書絵本が多数入荷しております。「ALOIS」Max Boliger Rene Villiger 「THE FOX」Peter Spier「The Sleepy Little Lion」Margaret Wise Brown「THE STORY OF BABAR」Jean de Brunhoff「PARSLEY」Ludwig Bemelmansなどなど他多数入っております。安野光雅さんの旅のスケッチシリーズも5冊まとめて入ってきました。どれも今では版切れ、絶版のものですね。読み物では文庫本モラヴィア、オースター、ヴァージニア・ウルフ、ガルシア・マルケスなども入っております。どうぞよろしくお願いいたします。15Jan2016入荷情報
「ブレーメンのおんがくたい」フェリシダ・デ・ホルナ 絵 寺村輝夫 文 Los músicos de Bremen昨日に引き続きこちらもグリム童話の「ブレーメンのおんがくたい」(フェリシダ・デ・ホルナ絵)です。昨日の「青いあかり」よりも随分と有名でしょうか。年をとったロバ、イヌ、ネコ、ニワトリが協力して泥棒を追い出すお話ですね。当店事務所からそう遠くない所に、このお話の名前を冠した商店街の通りもあったりします。絵を描いているフェリシダ・デ・ホルナはスペインの作家で、この本により1970年にラザリロ賞(スペイン語の優れた絵本、児童文学などに与えられる賞)を受賞しているようです。その絵は可愛らしい文様で装飾、平面化され、まるで人形劇か紙芝居を見ているような感覚を覚えます。見開きで一枚の絵を描き、キャンバスや紙ではなく板絵のように木製のものに描いてい...14Jan2016news日々の絵本
1月14日新入荷商品本日新入荷商品では学研フローラル絵本<りんご版>がまとめて入ってきました。中にはイワン・ガンチェフ、ステパン・ザブレルなど人気のある作家さんの作品も多数入っております。他にも伊勢英子さんの宮沢賢治絵本、センダックなども入っております。読みものでは芸術書関係入っております。「リリアン・ギッシュ自伝」「ヨーゼフ・ボイスの足型」「完本 ジャコメッティ手帖 1」矢内原伊作「美術史 2 中世美術」エリー・フォールなども入っております。どうぞよろしくお願いいたします。14Jan2016入荷情報
「THE BLUE LAMP」Lilo Frommリロ・フロムの作品は日本でも幾つかの作品は翻訳されて出版されていますが、この「THE BLUE LAMP」Lilo Fromm はまだ翻訳されてはいないようですね。ドイツ出身の絵本作家であるリロ・フロムは、1967年には第一回ブラチスラヴァ絵本原画展にて金のりんご賞も受賞しております。(この時の大賞は瀬川康男さん)この時の受賞作品もグリム童話のお話でしたが、こちらの「THE BLUE LAMP(青いあかり)」もグリム童話らしい象徴と不気味さに満ちたお話ですね。画像のシーンは青いあかりの小人が兵士の命令によって真夜中に眠っているお姫様を連れていく場面、お姫様のポケットからはエンドウ豆がぽろぽろと溢れています。リロ・フロムの暗い色彩と精...13Jan2016news日々の絵本
「アリスンの百日草」アニタ・ローベル Anita Lobelアーノルド・ローベルの妻であり、自身も絵本作家であるアニタ・ローベルの「アリスンの百日草」です。夫、ローベルの編集者から勧められて絵本を書くことを始めたそうで、ローベルとの共作も幾つか出していますね。1934年ポーランド生まれで、戦禍に伴い各地を転々とした辛い経験をもとにした作品も出されていますが、この「アリスンの百日草」は美しい花だけが次から次に現れる幸せな絵本ですね。アルファベットブックと花図鑑が一緒になったような作りで、Aから順にその頭文字の花が登場していきます。それだけでなく、しりとりの要素も入っていて、、、と、この説明だとわかりにくいかもしれないので最初の英文を引用してみますね。(当店在庫商品は英語、日本語併記版です)Al...12Jan2016news日々の絵本
1月12日新入荷商品本日新入荷商品では絵本、美術書が入ってきております。「OMAHYRA&BOYD」ELLEN VON UNWERTH「MAGRITTE」「駒井哲郎 1920-1976 M図録」エレン・フォン・アンワースは最近ではLula Magazineの仕事などでとても人気のあるファッション系写真家ですね。こちらは2005年の作品です。「MAGRITTE」はルネ・マグリットの画集ですが、編集がとても良く、マグリットの画集を一冊持つならこれ、と自信を持ってお薦めできるものです。(テキストはフランス語です)絵本では「THE BLUE LAMP」LILO FROMM「おじいさんのき」アンナ・ツッソーバ「かえるのはなび」長新太「木にとまりたかった木...12Jan2016入荷情報
「旅 TRAVEL」ロバート・ルイス・スティーヴンソン 和田誠 訳・絵 Robert Louis Balfour Stevenson Wada Makoto「宝島」や「ジキル博士とハイド氏」で知られるスティーヴンソンはちょうどその二つの作品の間に子どものための詩集「A Child’s Garden of Verses」を出版しております。この絵本はその中に収められた「旅」という詩を、和田誠さん自らが翻訳し、絵を付けた作品です。スティーブンソンの踏む脚韻を、和田誠さんがリズミカルに見事に日本語に写していて、何度も口に出して読んでみたくなる詩です。冒頭を引用しますとI should like to rise and goWhere the golden apples growsぼくは行きたい 今すぐに金のりんごの 実る国と、旅への思いを掻き立てる魅力的なフレーズで始まります。ページをめくっ...08Jan2016news日々の絵本