幻想的な表紙の絵に思わず目を奪われてしまいます。
こちらはGabriel Pacheco「Die SCHONE und das BIEST」(2015年)です。
著者のガブリエル・パチェコは1973年生まれのメキシコの絵本作家で、メキシコ国内では数々の賞を受賞しているようです。近年ではその作品はスペイン語圏以外でも出版され始め、日本でも「水おとこのいるところ」が翻訳出版されております。
本書はドイツ語に馴染みの無い方でもタイトルを見て気付かれた方もいるかもしれませんが「美女と野獣」(ボーモン夫人)の絵本です。
テキストはドイツ語ですが、ディズニー映画などでも馴染みのあるお話なので、読めなくても問題なく楽しめると思います。
表紙からも分かる通り、何と言っても、絵が本当に素晴らしいのです。繊細で詩情豊かなその絵を見れば、物語の世界へ否が応でも吸い込まれていってしまいます。
フランス語版でも出版されているのですが、こちらのドイツ語版(BOHEM社版)は大きな判型に布装、美しく暗い金色の紙を使った印刷と、大変豪奢な作りとなっており、もし、今後日本語訳が出たとしても、この体裁のままで出版するのは難しいと思われます。お薦めです。
当店在庫はこちら「Die SCHÖNE und das BIEST」
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