Iwan Bilibin Nonny Hogrogian本日のオンラインストアの更新ではナニー・ホグロギアンとイワン・ビリービンの絵本をまとめて更新いたしました。時代も国も違うこの二人の共通点は、二人ともロシアのむかし話「美しいワシリーサ」の絵本を作っていることでしょうか。本日の更新ではこの二人の「美しいワシリーサ」はともに入荷しております。このお話は、ハーバート・ダンスカの挿絵の本が日本語版も出ていてこちらも当店には在庫がございます。(ビリービンのものも日本語版は出ていますが、絶版でなかなか稀少な本なんです)母親と死別した美しい娘ワシリーサが、母の形見の人形の持つ魔法の力で、様々な苦難を切り抜けていくお話ですね。ホグロギアンとビリービンの、二人の絵本を比べてみると、一見では同じお話とは...14Aug2020news日々の絵本
「定本 小川未明童話全集」武井武雄 装丁先日買い取らせて頂いた「定本 小川未明童話全集」の端本(6巻と14巻)です。小川未明は「赤い蠟燭と人魚」くらいしか自分も読んだことがないかもしれないのですが、先日発売され、当店でも紹介した池澤父娘の「ぜんぶ本の話」では、日本の(昔の)児童文学はあまりピンと来ないけれど小川未明だけは別、みたいなことが話されていましたね。この本、小川未明童話全集は武井武雄の豪奢な装丁が魅力のとても美しい本です。函のイラスト、本体の表紙、背表紙には金箔押しの装飾、中の扉ページの装飾なども可愛らしいです。そして6巻の挿絵はその武井武雄と、初山滋(!)、川上四郎が描いています。(14巻の方は三芳悌吉と井口文秀が描いています)どちらの巻でも30篇以上の小川未明...13Aug2020news日々の絵本
ミヒャエル・エンデ本日はミヒャエル・エンデの本を少しまとめて更新しております。NHKの「100分de名著」が今月はエンデの「モモ」ということで、手許にあったもの、洋書絵本や日本語版の児童文学作品をまとめて上げさせて頂きました。「モモ」は愛蔵版や文庫版、旧装丁版など様々な形で出ておりましたが、本日更新したものは、ペイズリー柄の可愛らしい函に入った「エンデ全集」のものです。このエンデはこの全集の装丁で欲しいと思っている方も多いのではないでしょうか?この機会に是非御覧ください。モモを始めとした児童文学、絵本の作品の他にも、エドガー&ミヒャエル・エンデ展(エンデ父子展)の図録なんていうのも入っております。ミヒャエル・エンデの父、エドガー・エンデはマグ...11Aug2020news日々の絵本
「Meet Barbara Hepworth」Laura Carlinイギリスの彫刻家バーバラ・ヘップワースについての絵本を、ローラ・カーリンが描きました。「Meet Barbara」誰か偉人だったり、アーティストを紹介する絵本は、自分も好きです。説明的(お勉強に)になってしまっていて、ちょっとつまらないなって思う本も時にはあるのですが(それでも普通の「本」でお勉強するより、良いです。笑)、この絵本を始め、楽しいまま、知らない人やモノを知ることが出来る絵本はたくさんあります。この「Meet Barbara」は、説明的なところなんて、全く無くて、素敵です。短い言葉で、この20世紀イギリスを代表する彫刻家/芸術家の感じたことを、ぽつりぽつりと語ってくれます。どんなことを感じて、ヘップワースは創作をしたのか...10Aug2020news日々の絵本
「…I Never saw another butterfly…」8月は、日本人にとっては平和の大切さを、考える月ではないでしょうか。自分は声高に「日本人」などと言う大きな主語を使うのは、あまり好きじゃないのですが、今日は8月6日です。原爆を描いた作品は様々ありますが、自分は原民喜の「夏の花」は優れた作品だと思っています。もし未読でしたら是非。美しい文章の、悲痛な小説です。ですが、今日紹介するのはまた違う本で「…I Never saw another butterfly…」と言う本です。数年前にも紹介したことがあるので、記憶にある方もいらっしゃるでしょうか。表紙には可愛らしく、なんとなく無垢な印象を与えるイラストが載っています。なんだか寂しそうな本だな、と思ったのが、この本を見た時の最初の印象でし...06Aug2020news日々の絵本
インゲル&ラッセ・サンドベリの絵本スウェーデンを代表する絵本作家夫婦、インゲル&ラッセ・サンドベリの絵本を先日更新しました。サンドベリ夫妻の絵本は、日本ではおばけのラーバンで知っている方も多いかと思いますが、そうした有名な「キャラクター」作家の印象も、絵本を見ていただくと大分変わるのではないでしょうか?もちろんそのキャラクターも可愛らしく面白いのですけれど、サンドベリ夫妻の描く、コラージュを多用した表現方法は本当にオシャレで楽しく、ちょっと軽い言い方になってしまうのですが、センス抜群なんですよね。現代の日本のイラストレーターや絵本作家では、あまり、サンドベリに影響を受けているのかな?と感じる人はあまりいない気がするので、もしかしたらあまり読まれていないのかも...04Aug2020news日々の絵本
「わたしとあそんで」マリー・ホール・エッツ今週も店舗の方は開けさせて頂いております。ただ、私事で申し訳ございませんが、水曜日は娘の誕生日のためお休みとさせて頂きます。どうかご了承下さい。お盆あたりにも、少しお休みを頂くかもしれませんが、こちらはまたお知らせさせて頂きます。「わたしとあそんで」マリー・ホール・エッツ「しろいうさぎとくろいうさぎ」ガース・ウィリアムズさて、こちらの2冊の絵本は少し前にお客様より買い取りをさせて頂いた絵本です。どちらも素晴らしい名作絵本ですので、皆さんも親しんできた絵本かと思いますが、この2冊はちょっと古い刷(ともに1970年版)で、帯付きなのが珍しいですね。紙の質感も現行のツルツルとした紙ではなく、ざらざらとした紙の温かみを感じられるもので、古本...03Aug2020news日々の絵本Blog
「A FLOOD OF CREATURES」Dahlov Ipcarダーロフ・イプカーの本は、当店でももう何度も紹介させていただき、オンラインストアでもお求めいただいているのですが、店舗やイベントで初めてイプカーの本を手に取ってくださったお客様が、一瞬にして心奪われる光景に、何度も立ち会ったことのある少し特殊な作家でもあります。イプカーの本は数点日本でも出版されておりますが、そのすべてが少しキャッチャーと言いますか、日本でも親しみやすい内容のものが多いように思います(もちろん、出ているどれも素晴らしいです)。当店が仕入れている洋書作品は農場を舞台にしたものがほとんどで、牛や馬たちを主役に、人間と程近い関係で描かれている作品が多くあります。その動物たちの姿が生き生きしており、かつ愛らしいと言うのはもち...31Jul2020news日々の絵本
「おやすみなさいのほん」マーガレット・ワイズ・ブラウン/ジャン・シャロー私たち夫婦のもっぱらの悩みはもうじき2歳になる娘が、あんまりにも夜更かしなことでした。8時にはおやすみなさいね、と布団へ行く習慣はあるものの、そこからバッタバッタと大騒ぎ、親が眠ったふりをしても一人でお歌を歌ったり、絵本を次々読み漁ったり、日付をまわってしまうこともざらでした(ごく最近、ようやく少しずつ眠るリズムができてきてホッとしています)。娘はおやすみ前の本はいつも自分で本棚から選んで持ってきて、気にいると何度でも何度でも繰り返し読んでと言ってきますが、それは大抵、そこに描かれているものが自分の知っているものばかりの本が多いように思います。それと、もう一つはことばのリズムが心地よいものでしょうか。覚えて一緒に朗読する本は、やはり...30Jul2020news日々の絵本Blog
Mary Nortonこちらはイギリスの児童文学作家、メアリー・ノートンの2冊です。「床下の小人たち」はジブリでアニメにもなっていますが(「借りぐらしのアリエッティ」)、アニメになる以前から大変有名な児童文学作品だったので、お好きな方も多いかと思います。こちらの2冊の片方はポーランド語版で、ノートンのデビュー作である「 The Magic Bed Knob」(「魔法のベッド南の島へ」)とその続編「Bonfires and Broomsticks」(魔法のベッド過去の国へ)が1冊にまとまったものですね。(日本語版でもこの2冊が1冊にまとまったものは「空とぶベッドと魔法のほうきき」のタイトルで出ています)絵を描いているのは20世紀ポーランド絵本の世界を代表す...28Jul2020news日々の絵本
「Das Waldkirchner Spielzeugmusterbuch(Die bibliophilen Taschenbucher No.278)」Manfred Bachmann昨日は目黒区美術館で開催中の「あそぶひと-人形と子どもの暮らし展」(8月23日まで開催しております)へ行っておりました。自分も楽しく興味深い展示だったのですが、子どもも展示されている人形や木製玩具などを楽しそうに(騒がしく…)見てくれました。日曜日でしたが人も少なく、人との距離についてのストレスもなかったのもありがたかったです。そこで、先日も少し関連本を更新させて頂いたのですが、まだオンライストアに上げていなかった人形/玩具関係の本を少し上げさせて頂きました。売り切れてしまったものも、再入荷お知らせメールを登録して頂ければ積極的に再入荷できるように努めさせて頂きますので、どうぞ宜しくお願いいたします。こちらはそんな、本日更新の中の一...27Jul2020news日々の絵本
「The Seven Ages of Childhood」「An Old-Fashioned ABC Book」Jessie Willcox Smithアメリカの絵本作家ジェシー・ウィルコックス・スミス。当店のお客様には非常に人気があり、いつも入荷するとすぐに売れてしまうため、instagramでは、あまり紹介することが出来ていなかったかもしれません。クラシックで、ノスタルジーを感じさせる、美しく可愛らしいイラスト。モンヴェルや、カール・ラーションの流れを感じさせる、なんというか『正統派』の画家ですよね。ウィルコックス・スミスは「子供の詩の園」の挿絵の、あまりに有名な一枚。窓辺に座った子どもが本を読んでいる絵、あの絵の印象が強いせいかとも思うのですが、『本を読んでいる人間』の絵を、幾つも描いているんですよね。本日更新した絵本二冊ともに、中には本を読んでいる人の絵が見られます。自分は...24Jul2020news日々の絵本