「はるになったら・・・」イワン・ガンチェフ Ivan Gantschevブルガリアの絵本作家、イワン・ガンチェフの絵本は度々入荷しているのですが、ご紹介するのは初めてかも知れません。本日入荷した中から1冊「はるになったら・・・」をご紹介させて下さい。このお話は北国に生まれたある小鳥のひなが主人公のお話です。このひなはまだ小さい頃に、巣から落ちてしまい足と羽を痛めて動くことが出来なくなってしまいました。それでも親鳥は怪我をしたひなのためにせっせと毎日エサを運びます。そのおかげでひなは元気に育つのですが、ケガのせいで飛ぶことが出来ません。やがて夏が来て、その夏も終わりに近づき、親鳥達は南の国へ帰らなければいけなくなってしまいます・・・。ガンチェフの、水墨画のようににじむ水彩の絵で、なんとも美しい、このことり...20Jun2016news日々の絵本
6月20日新入荷商品本日新入荷商品ではイワン・ガンチェフの絵本「はるになったら」「ちっちょのだいすきなひ」ヨゼフ・ラダの「おおきくなったら」他にもクライドルフ、和田誠、ターシャ・テューダーなど入っております。芸術書では「マリオ・ジャコメッリ(ナディッフ図録)」「ピカソ陶芸展」「Ryohei Yanagihara」読み物では「別冊現代詩手帖 ルイス・キャロル特集」「私的生活」後藤明生「モレルの発明」アドルフォ・ビオイ=カサーレスなども入っております。それではどうぞ宜しくお願い致します。20Jun2016入荷情報
「トコとグーグーとキキ」村山亜土 作 柚木沙弥郎 絵 Yunoki Samirou柚木沙弥郎さんの絵本はこれまでも度々紹介させて頂きました。今回は柚木沙弥郎さん、村山亜土さんの絵本「トコとグーグーとキキ」が新しく入荷しましたのでご紹介させて下さい。オニオオハシのトコ、ナマケモノのグーグーは南の国の森に住んでいます。そこにサーカスの飛行機から落っこちてしまった(サーカスの乗る飛行機の墜落って聞き覚えがありますね、、、)カメレオンのキキがやってきて、三匹は一悶着の後に仲良くなるのですが、、、。お話はつい先日紹介させて頂きました村山知義さん、籌子さんを両親に持つ村山亜土さんです。この絵本でやはり目を引くのは柚木さんの絵の色彩ではないでしょうか。森の色、花の色、動物たちの色、カメレオンの色、どれも美しく楽しい色の組み合わ...17Jun2016news日々の絵本
エルヴェ・テュレ Herve tulletフランスのイラストレーター / 絵本作家のエルヴェ・テュレの絵本は日本でも人気で、つい先日も「あそぼ」が翻訳出版されたばかりです。エルヴェ・テュレの絵本には逆転の発想があって、まるでアプリが絵本になったように、触って楽しめる絵本になっています。「まる まる まる の ほん」では描かれている黄色い丸を触ると、丸は増えて、こすると色が変わって、本を振ると丸はバラバラになって、とページをめくりながら、指示された言葉を読みながら、本の中へ自然と入っていってしまいます。言葉で説明するとなんだかただの子供だましのような、アプリが絵本になっただなんて本末転倒のような気もしてしまうのですが、実際にエルヴェ・テュレの絵本を手にとって遊んでみると、そこ...16Jun2016news日々の絵本
「村山知義童画集」Murayama Tomoyoshi村山知義さんは、MAVOでの前衛芸術家としての活動、戯曲作家、演出家としての活動、そして子供之友での童画家としての活動と、その活動は多岐にわたっています。その中でも大正時代に創刊された、子どものための絵雑誌「子供之友」での仕事を見ることが出来るのがこちらの「村山知義童画集」「子供之友(復刻版)」です。「村山知義童画集」では短い、子どものための詩(作者は自身か夫人の籌子さん)に、村山知義さんの描く子どもや、動物たちの絵が付けられています。その絵は100年近く前のものとは思えないほど都会的でモダン、そして洗練された印象を受けるので、驚いてしまいます。「子供之友(復刻版)」では村山知義さん以外にも武井武雄さんや、岡本帰一さんなど、素晴らし...15Jun2016news日々の絵本
6月14日新入荷商品本日の新入荷商品をご紹介いたします。今日の絵本の入荷は「ピーター・パン」メアリー・ブレア「ぎんいろのクリスマスツリー」ハッチンス「うたのてんらんかい」工藤直子 長新太「ノコギリザメのなみだ」長新太「山をはこんだ九ひきの竜」松谷みよ子 司修「ほうすけのひよこ」谷川俊太郎 梶山俊夫「外套」ゴーゴリ ヤールブソヴァなどなど、いろいろ入っております。読み物では「ブルターニュ幻想民話集」「マラルメの詩学」イヴ・ボヌフォワ「タイム・コラージュ」ナム・ジュン・パイクなども入荷しています。それではどうぞ宜しくお願い致します。14Jun2016入荷情報
「ゆき」T.マーヴリナ Yu.コヴァーリ Tatyana Alekseevna Mavrina昨日に引き続いて今日もロシアの絵本を。今日紹介するタチヤーナ・マーヴリナも20世紀のロシアを代表する絵本作家の一人だと思います。この「ゆき」は児童文学作家のコヴァーリとのシリーズ作品のひとつで、コヴァーリの書く小さな物語、それはロシアのちょっとした日常風景や、ほんの少し神秘的な体験だったり、そんな断片的なお話なのですが、それにマーヴリナが絵を描いた絵本になっています。池に張った氷の、割った穴から何かが覗いていると言う小さな娘、雪の歌を歌いそして春の歌を歌う孫と祖母、狩りの最中の不思議な出来事、そんな小さな物語がほんの1、2ページで語られています。マーヴリナの、フォーク・アートとメルヘンを調和したような独特の画風で描かれるロシアの冬の...14Jun2016news日々の絵本
「ロシアの絵本」Evgeniy Charushin Yuri Vasnetsov Evgenii Mikhailovich Rachev本日の新入荷商品ではロシア絵本がまとめて入ってきました。近年復刻されたチャルーシン、ユーリー・ヴァスネツォフ(ワスネツォフ)のペーパーバック絵本が多く入っております。復刻版はどれも2012年〜2013年にかけて復刻されたものなので、とても状態が良く、小さなサイズで、作品タイトルのロゴもポップな雰囲気になり、とても可愛らしい絵本になっています。チャルーシン、ヴァスネツォフ(ワスネツォフ)はともに動物絵本で知られる20世紀ロシアの国民的絵本作家のひとりです。日本でも数冊翻訳出版されているので、ご存じの方も多いかと思います。親しみやすく可愛らしい、そしてちょっと間抜けに描かれる動物たちの姿は微笑ましく、そしてまた復刻版とは言っても、充分に...13Jun2016news日々の絵本入荷情報
6月10日新入荷商品本日はエルサ・ベスコフの絵本草間彌生さんの「不思議の国のアリス」ほか「花」(安野光雅さんの署名入り)安野光雅 絵 杉本秀太郎 文読み物では「小さな手袋 / 珈琲挽き」小沼丹「エズラ・パウンド長詩集成」他にもデザイン書、写真集なども入荷しています。どうぞオンラインストアで御覧ください。10Jun2016入荷情報
「3人のおばさんシリーズ」エルサ・ベスコフ Elsa Beskowエルサ・ベスコフの絵本は何度か紹介したことがありますが、この「3人のおばさんシリーズ」は初めての紹介だと思います。このシリーズは全部で5冊出ており、そのうちの3冊が入荷しました。「あおおじさんのあたらしいボート」「ちゃいろおばさんのたんじょうび」「ペッテルとロッタのぼうけん」です。このシリーズはある小さな町で一緒に暮らす、ちゃいろおばさん、みどりおばさん、むらさきおばさん、そしてペッテルとロッタ、向かいに住むあおおじさんの6人を中心としたお話のシリーズです。ベスコフの他の絵本と同様に、お話がとてもしっかりと作られており、それは大人が読んでも多様な受け取り方が出来る開かれたものになっていますね。はじめて「お話」に触れる子どもにとっては...10Jun2016news日々の絵本
6月9日新入荷商品本日の新入荷商品では、別役実さんの著作が入ってきております。「そよそよ族伝説1,2」「淋しいおさかな」「おさかなの手紙」「虫づくし」などです。読み物では他にも「ラヴ・レター」小島信夫「音の静寂 静寂の音」高橋悠治なども入っております。また4月に紹介してすぐに売り切れてしまったジョールジュ・レホツキーの画集もカバー無しではありますが、再入荷しております。絵本ではあべ弘士さんの「ライオンのよいいちにち」「ライオンのへんないちにち」また、少し珍しいところでは「ひとりぼっちのライオン」長野ひろかずなども入荷しております。先日はアリス&マーティン・プロヴェンセン版を紹介したスティーヴンソンの「子どもの詩の庭で」のイーヴ・ガーネット版も入荷して...09Jun2016入荷情報
「まほうつかいのでし」大石真 文 柳原良平 絵児童文学作家の大石真さんと柳原良平さんの絵本「まほうつかいのでし」です。柳原良平さんといえばやはりトリスウイスキーのキャラクターを思い浮かべるでしょうか。けれど絵本も何冊も出しているので、そちらの仕事に親しみのある方も多いかもしれません。その特徴的なキャラクターと、ハッとするほど都会的で洗練された色使いを見ると、幾ら年月を経ても古びない普遍性がそこにはある気がします。柳原さんと絵本は「のりものいっぱい」や「やさいだいすき」など「初めての絵本」系の小さめの判型が多いかとも思いますが、こちらの「まほうつかいのでし」は大きな判型の絵本で、柳原さんのその普遍性を備えたお洒落な絵をたっぷりと楽しむことが出来ます。もう一点柳原良平さんの絵本「あ...09Jun2016news日々の絵本