「はるになったら・・・」イワン・ガンチェフ Ivan Gantschev

ブルガリアの絵本作家、イワン・ガンチェフの絵本は度々入荷しているのですが、ご紹介するのは初めてかも知れません。

本日入荷した中から1冊「はるになったら・・・」をご紹介させて下さい。

このお話は北国に生まれたある小鳥のひなが主人公のお話です。

このひなはまだ小さい頃に、巣から落ちてしまい足と羽を痛めて動くことが出来なくなってしまいました。それでも親鳥は怪我をしたひなのためにせっせと毎日エサを運びます。

そのおかげでひなは元気に育つのですが、ケガのせいで飛ぶことが出来ません。やがて夏が来て、その夏も終わりに近づき、親鳥達は南の国へ帰らなければいけなくなってしまいます・・・。

ガンチェフの、水墨画のようににじむ水彩の絵で、なんとも美しい、このことりを巡る四季が描かれます。彼のつくるお話はいつもささやかで、爽やかな感触を与えてくれますが、この絵本も例外ではありません。

このひながどのように冬を過ごし、そしてやってきた二度目の春にどうなったのか、、、ガンチェフの優しい眼差しを感じるような温かい絵本です。

現在当店ではガンチェフの絵本は5冊ほどご用意がありますが、なかでも「ノアと箱舟と動物たち」はなんと訳者である田中小実昌さんの署名入りです。絵本での田中小実昌さんの署名入りというのも珍しい気がします。良かったらオンラインストアでご覧下さい。

「はるになったら・・・」

「ちっちょのだいすきなき」

「おとなになったら」

「ぼくだってできるよ」

「ノアと箱船と動物たち」

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