「ボイジャーくん」遠藤賢司 作 荒井良二 絵 Endo Kenji Arai Ryoji遠藤賢司さんと荒井良二さんお二人による絵本「ボイジャーくん」です。ひょっとすると荒井良二さんの絵本を紹介するのは意外にも初めてかもしれません。ボイジャーくんというのは勿論1977年に打ち上げられた惑星無人探査機のことです。「ボイジャー計画」NASAによる2機の惑星無人探査機を用いた太陽系の外惑星および太陽系外の探査計画である。現在も1号・2号ともに稼働しており、ボイジャー1号は2015年1月現在で太陽から約195億km離れたところを太陽との相対速度・秒速約17.027kmで飛行中であり、地球から最も遠くにある人工物体となっている。(Wikipediaより)この絵本はそのボイジャーくんが、こちらに話かける形で展開される絵本となっていま...17Feb2016news日々の絵本
2月16日新入荷商品本日新入荷商品です。絵本は「ニニのゆめのたび」アニタ・ローベル「ちびとらちゃん」ヨゼフ・パレチェク「ひとりぼっちのかみさま」伊勢英子「ボイジャーくん CD付き」遠藤賢司 荒井良二「もりのおばあさん」ロフティング 横山隆一「Hansel et Gretel」しかけ絵本など、他にも入荷しております。読み物では「定本 尾崎翠全集 上下巻」「人生に沿って」リルケ「ウィリアム・ブレイクのバット 新版」平出隆「なにもない空間」ピーター・ブルック「北は山、南は湖、西は道、東は川」クラスナホルカイ・ラースロー「ゴーギャンの世界」福永武彦などなどです。どうぞよろしくお願いいたします。16Feb2016入荷情報
「星どろぼう」アンドレア・ディノト 文 アーノルド・ローベル 絵 Arnold Lobelアーノルド・ローベルの「星どろぼう」のお話は読んでいると不思議な気持ちになります。星を盗み、捕まり、ひとりだけ願い事を叶えられなかったこのどろぼうを見ると、この絵本の中でこのどろぼうが、いちばん人間らしい存在なのではないかと思えてくるのです。アーノルド・ローベルについては説明は不要でしょうか、がまくんとかえるんくんシリーズを始めとして数多くの絵本を出版し、人気を博している絵本作家ですね。この「星どろぼう」は絵としては「いろいろへんないろのはじまり」と似て(同書ではそれがハッキリとしたコンセプトにまで高められていますが)、少ない色数で描かれた絵で作られています。星に照らされたような黄、オレンジ系でまとめられ、そのどれもがぼんやりとした...16Feb2016news日々の絵本
「カニのふしぎなおくりもの」ビル・ピート 田村隆一 Bill Peet先週入荷したビル・ピートの絵本「カニのふしぎなおくりもの」を紹介させて下さい。1915年生まれのビル・ピートは美術学校を卒業後、ウォルト・ディズニー社に入社しアニメーション映画のシナリオから美術に至るまで多くの作品の制作に関わりました。代表的なものだけでも「ピノキオ」「ファンタジア」「ダンボ」「ピーターパン」など、今でも非常に人気のあるディズニー映画の脚本を多く手掛けております。1964年にディズニーを離れてからは絵本の制作に打ち込み、30冊以上の絵本作品を出版し、人気を博しました。1990年には自伝作品「ぼくが絵本作家になったわけ」でコルデコット賞オナー賞も受賞しています。日本でも何冊も翻訳出版されており、その絵本を見たことがある...15Feb2016news日々の絵本
2月15日新入荷商品本日の絵本の入荷では「フルリーナと山の鳥」アロイス・カリジェ「ねこのシジミ」和田誠「ペンギンかもしれないな」ハイディ・ゴーネル「ぼくらのオペラ」寺門孝之 サイン入り「アンティークしかけえほん クリスマス」アーネスト・ニスター「はいいろのまちのおはなし」イリナ・ハージュコバ「もりのかぞく」ハッサン・アメカン「おとぎ話の古書案内」海野弘などなど入っております。美術/芸術書ではカンディンスキー画集、ホンマタカシさんの「たのしい写真3」、「ダムタイプ ヴォヤージュ」文芸書では「ボルヘス詩集」「世界記録」横田創「八月の日曜日」パトリック・モディアノ 堀江敏幸訳「家族手帳」パトリック・モディアノなども入っております。どうぞよろしくお願いいたしま...15Feb2016入荷情報
3月5日(土)6日(日) Cafe Roof のイベントに当店が出店致します。寒い日も続きますが、明日、明後日には春一番も吹く予報も出ており、日増しに春の近づく足音が聞こえてくる季節にもなりました。皆様、如何お過ごしでしょうか。この度、来月3月5日、6日に東急東横線の大倉山駅にあるcafe Roofさんにて行われるイベントにて当店が出店することとなりました。Roofさんのテラス席には一本のミモザの木が生えており、ちょうどその時期に花が満開となります。今回のイベントは、この満開のミモザの下で、コーヒーやマフィンなどを楽しみながら、併せて雑貨や多肉植物の販売も行うイベントです。このイベントには当店は古本の販売として出店させて頂くことになりました。cafe Roofさんの雰囲気に合う、また春らしくもある本を選んで持...12Feb2016newsイベント
「ありこのおつかい」石井桃子 作 中川宗弥 絵 Ishii Momoko Nakagawa Souya石井桃子さんと中川宗弥さんによる絵本「ありこのおつかい」です。おつかいをたのまれたアリのありこが、言いつけを守らずに道草をしているとひょんなことからカマキリのきりおに食べられてしまいます。おなかのなかでありこが叫んでいると、今度はきりおがムクドリのむくすけに食べられてしまって、、、中川宗弥さんの絵は一度知ってしまえば、誰が見てもすぐにその人の絵だとわかってしまうほど、特徴のある絵ではないでしょうか。一本か二本の、本当に少ない線と、膜のように柔らかな透明な水彩、それは抽象と言ってしまうととても安易な言い方になってしまう気がしますが、形の本質であるひとつの姿を描き得たものであるように感じます。そして絵の大部分を閉める余白、もしかしたら、...12Feb2016news日々の絵本
2月12日新入荷商品本日絵本の入荷では岩波書店のビル・ピートの絵本(田村隆一訳)が2冊入荷しました。「子羊のぼうけん」「カニのふしぎなおくりもの」ともに1970年代中頃の初版本ですが、状態は良いほうです。他には洋書ペーパーバック絵本「The Pied Piper of Hamelin」Kate Greenaway「Ring-a-Ring o'Roses」Raymond Briggs「Caleb & Kate」William Steig「The Glorious Flight」Alice and Martin Provensenなどなど他にもいろいろはいっております。デザイン/建築系では「建築のあたらしい大きさ」石上純也「2の冒険」松田行正詩の本...12Feb2016入荷情報
「どろにんぎょう」井上洋介のナンセンスと神話的世界 Inoue Yousuke先日、2015年2月3日に井上洋介さんが亡くなったとの訃報に接しました。享年84歳でした。当店でも以前に「まがればばがりみち」を紹介させていただき、井上さんはそのキャリアを漫画からスタートさせたこと、そしてナンセンスの感覚を大切にしていたことなどから長新太さん、佐々木マキさんとの共通点もご紹介しました。こちらの絵本「どろにんぎょう」はその「ナンセンス」とは少し違う感触の絵本かもしれません。お話は北欧民話を内田莉莎子さんが翻案したものです。あるおじいさんがつくったどろにんぎょうが、そのおじいさんを飲み込み動きだし、道中を歩きながら出会うもの出会うもの皆を飲み込んでいってしまう。お腹が膨れ続ける中で最後に出会ったのは知恵のあるトナカイ。...10Feb2016newsBlog
「もず」初山滋 作版 古倫不子 詞 諸井誠 曲 Hatsuyama Shigeru「涙の跡のように淡く滲んだ色彩」初山さんについてそう言った表現を何処かで目にした記憶があるのですが、この表現から受け取る叙情と瑞々しさ、そして何処か都会的な感覚こそ、初山滋さんの絵の魅力の一つではないでしょうか。こちらは「もず」、初山滋さんが絵(作版)を手掛け、併せて詞(古倫不子さん)、曲(諸井誠さん)も掲載されている、歌/童謡の絵本です。以前こちらでも初山さんの絵本「たべるトンちゃん」を紹介させて頂きましたが、その絵を見ていると音が奏でられるのが聞こえるような気がするほど音楽的です。テンポの良いリズムと抜けの良い高音、そういった聴覚的なイメージがその絵からは立ち上がります。ですのでこうした絵本が作られるのは自然なことかもしれません...09Feb2016news日々の絵本
2月9日新入荷商品新入荷更新が滞ってしまいました。申し訳ございません。商品は続々と入荷しております。どうぞよろしくお願いいたします。本日新入荷商品の中にはワグナー/ブルックスの2冊、「アラネア」「まっくろけのまよなかネコよおはいり」ほかにも「こもりうた」アニタ・ローベル「スパゲッティになりたい」及川賢治 竹内繭子長崎源之助/鈴木義治の「つりばしわたれ」「小さな小さなキツネ」「オーラのたび」ドーレア夫妻「くじらだ!」五味太郎「ウラオモテヤマネコ」井上奈々など他にも絵本多数入っております。読み物では「シカゴ育ち」スチュアート・ダイベック「追悼のしおり」マルグリット・ユルスナール「くじ」シャーリイ・ジャクスン「びるま」日和聡子「新・装幀談義」菊地信義芸術書...09Feb2016入荷情報
「あかちゃんだったころ」ウィルビーク・ル・メイヤー Henriette Willebeek Le Mairこちらは1889年オランダ生まれのウィルビーク・ル・メイヤー(ル・メール)の「あかちゃんだったころ」です。芸術に関心の強い両親を持った彼女は幼い頃からその才能を発揮し、両親に励まされながらその画才を伸ばしたそうです。15歳の時には両親とともにパリへ赴き、尊敬し、また当時絵本作家として絶大な人気と地位を確立していたブーテ・ド・モンヴェルに会いに行き、アドバイスを貰ってもいます。その早熟ぶりは素晴らしく、同年には15歳ながらフランスで初めての絵本も出版しております。こちらの絵本「あかちゃんだったころ」は原書タイトルが「Baby’s Diary」ということからもわかるとおり、一種のベビーブックの作りのようになっております。右ページにイラス...08Feb2016news日々の絵本