「THE NEW PICTURE BOOK」こちらのオズボーンコレクションの一冊「ニューピクチャーブック」は1850年頃に元々の版がドイツで出版されていたようです。その後1858年には英語版が出版され、この美しく楽しい絵本は子どもたちに人気で19世紀には多くの刷を重ねたようですが、子どもの本の運命と言うべきか、当時のものは今ではほとんど残っていないようですね。そんな貴重な現存しているものから復刻されたのがこちらの絵本なんです。段になった一連の絵はページごとに様々なものが描かれています。家や鳥、木の姿だったり遊ぶ子ども、仕事をする人、キノコや傘や瓶など、日常で出会う色々なものの姿を見ることが出来ます。この絵本のタイトルページには副題として「PICTORIAL LESSONS O...08Feb2017news日々の絵本
「木の国の旅」ル・クレジオ アンリ・ギャルロン本日は「フランスの傑作絵本」のシリーズの絵本が本日は3冊入荷しております。このシリーズは1980年代に出版されたもので、シリーズの狙いとして「こどもの芸術的センスを目覚めさせる」ということがあるそうですね(解説冊子より)。シリーズの特徴としてはお話を手掛けている作者がすごいんです。今回入荷した3冊もル・クレジオ、ジェイムズ・ジョイス、そしてもう一冊は中世から現代にかけてのフランス詩(シャルル・ドルレアン、エリュアール、アポロネール等)に絵を付け絵本にしたものと、名前を見ただけでもびっくりします!ジョイスは20世紀を代表する小説家ですし、ル・クレジオも今やノーベル賞作家ですから、この二人の絵本があるというだけでも食指が動く方は多いので...07Feb2017news日々の絵本
2月7日新入荷商品本日の新入荷商品更新致しました!今日も珍しいもの入っています!!「フランスの傑作絵本」シリーズの絵本が3冊入荷しました。このシリーズの中でも恐らく一番人気で手に入り難い「木の国の旅」ル・クレジオをはじめ、「猫と悪魔」ジェイムズ・ジョイス「すばらしいきせつ」S・クニフクが入っています。このシリーズではお話を世界的な作家が手掛けているのが特徴ですね。ほかにもオズボーンコレクション、ベルリンコレクションなども入っております。クライドルフのものなどはバラで手に入れる機会はなかなか無いかと思いますので、この機会に如何でしょうか。07Feb2017入荷情報
「わたしのおふねマギーB」アイリーン・ハースたぶん当店では一年に一回くらいはアイリーン・ハースの絵本を紹介していると思うのですが、今回は本日入荷しました「わたしのおふねマギーB」です。お話の書き出しが素敵ですね。「これは おねがいが かなった おはなしです。」こんな風に始まる絵本、素敵ですね。ひとりの女の子マーガレット・バーンステイブルが或る晩に空の星に願い事をします。「わたしのなまえをつけたおふねで おもいっきりうみをはしりたい」翌朝目を覚ますとそこは船の中、船の名前は「マギーB」一緒に乗っている弟と、とびきり幸せな一日が始まるのです。お話の全編を通して幸福な時間が流れています。それは勿論ハースの描く、淡くまどろむような色彩で描かれた絵と混ざりあって、読むこちらまで、幸せな...06Feb2017news日々の絵本
2月6日新入荷商品本日の新入荷商品更新しました!本日はチェコ絵本、メキシコの絵本、ウクライナ絵本のドイツ語版など、あまり見ない洋書絵本入っております。他にも和書絵本ではアイリーン・ハースの「わたしのおふねマギーB」、「おしゃれねこ」小沢良吉、ベン・シャーン、なども入っておりますので、オンラインストアで是非ご覧ください。06Feb2017入荷情報
「カットのエスプリ」「ニュルンベルクの道画師」「旅のイラストレーション」安野光雅本日は安野光雅さんのカット集のシリーズの本が3冊入荷しております。「カットのエスプリ」「旅のイラストレーション」「ニュルンベルクの道画師」です。以前もこちらの本は紹介させて頂いたのですが、岩崎美術社の「双書 美術の泉」の中の3冊で、「旅のイラストレーション」は1975年の1年間にわたって週刊現代に連載された本田靖春さんのドキュメントの挿絵をまとめたもの、「カットのエスプリ」は「ホームソング」という楽譜集に描きためたものをまとめたもの、「ニュルンベルクの道画師」は阿部謹也さんの連載の挿絵として掲載されたものをまとめたものですね。安野光雅さんがこうした「カット」についての文章を寄せています。「やはり、カットは紙面のスペースを埋めるための...03Feb2017news日々の絵本
2月3日新入荷商品本日の新入荷商品更新しました!本日は絵本を中心に更新しております。安野光雅のカットをまとめた本が3冊、このうち2冊は安野光雅さんの署名入りです。前の所有の方の手作りの蔵書表の貼り付けもあるものですが、本の状態はとても良く、大事にされていた本なのだと感じられる本ですね。他にも1970年代の「月刊絵本」が2冊、チェコ絵本特集とスズキコージさんの特集号、ほかにもクリスマストールペイントの洋書、キーピング、村山知義、酒井駒子、トールキンなどが入っております是非オンラインストアでご覧ください。03Feb2017入荷情報
「MODERN BRITISH BOOKPLATES」W.E.and D.J.BUTLERこのinstagramや当店サイトを見て頂いている方はかなりの本好きだと思うのでご存知かと思うのですが、一般的にはエクスリブリス/ブックプレート/蔵書票と言っても何のことかわからないかもしれません。それは15〜16世紀頃から始まった、自らの蔵書の、特に見返し部分に貼り付け、その本が自分の所有物であると示すためのものです。当初はその所有の帰属をはっきりとさせる意味合いで使われていましたが、すぐにその蔵書票の意匠にも凝るようになり、ヨーロッパの製本文化(ルリユール)、本を自らの感性で装飾する文化と相まって、美的な価値が高まったひとつの「文化」と言っていいでしょうか。また古くはデューラーから、日本では武井武雄さんなど、多くの画家やデザイナ...02Feb2017news
「ずーっとしあわせ」ピーター・シス本日はピーター・シスの絵本を。ピーター・シスは邦訳作品もたくさんあり、日本でも馴染みのある作家さんかと思います。特にガリレオやダーウィンなど偉人を絵本にしたものが人気でしょうか。最近では、サン=テグジュペリの生涯を絵本にした作品も2015年に出版されています。ピーター・シスは1949年にチェコスロバキアに生まれ、高校、そしてロンドンの大学で芸術を学びました。映画製作者だった父親の影響があってか、映画制作からそのキャリアを始めていますが、その後アメリカに活動の場を移し、イラストレーターとしての仕事も始め、瞬く間に数々の賞を受賞していきました。こちらの「ずーっとしあわせ」は、だれも知らない山の向こうの広い草原に暮らす一匹のサイ、リノのお...01Feb2017news日々の絵本