レナード・ワイズガード、そしてマーガレット・ワイズ・ブラウン、この二人の各々の絵本は幾つか紹介しておりますが、共作の作品をご紹介するのは意外にも初めてかもしれません。
ともに多くの絵本を残した作家ですが、この二人の組み合わせの絵本は特に素晴らしく、このNoisyシリーズをはじめとして、美しく、そして楽しい絵本を出版しています。
そのNoisyシリーズのうちの一冊、こちらは「なつのいなかのおとのほん」です。
ある家族が夏に田舎へ旅行することになったのですが、飛行機に乗れないということで、こいぬのマフィンは箱に入れられて、ひとり、汽車で行きます。
箱の中で何も見えないのですが、音はずうっと聞こえていて、汽車の音や、旅の道中の音が絶えず聞こえています。
ようやく田舎へとたどり着き、家族と再会しますが、田舎にはふしぎな音がいっぱい。この音はなんだろう?あの音はなんだろう?と読者はこいぬのマフィンと一緒になって、色々な生き物や自然、人工物の立てる音に、耳をすませます。
自然な形で想像力を刺激するマーガレット・ワイズ・ブラウンのお話に、ワイズガードの、絵から本当に音が聞こえてきそうな程の楽しくリズミカルな色彩が目を躍らせます。
この二人の絵本は芸術性の高さを持ちながらも親しみやすく、小さなお子様から大人まで楽しめる作品になっていおります。
当店在庫はこちら「なつのいなかのおとのほん」
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