「おやすみみみずく」パット=ハッチンス Pat Hutchins

イギリスの絵本作家パット=ハッチンスの絵本は日本でも幾つも翻訳出版されており、たくさんの人から愛されている作家ではないでしょうか。

思わず口ずさんでしまうような繰り返されるリズムによって展開されるお話は、子どもたちと一緒に読むにはどれもぴったりの絵本だと思います。

1968年に「ロージーのおさんぽ」で絵本作家としてデビューしたハッチンスはその後も、多くの絵本を出版し1974年には「風がふいたら」でケイト・グリーナウェイ賞も受賞しております。

シンプルな展開ながらも、その言葉のリズムには飽きることが無いですし、ミニマルに変化していく絵を、何度もページをめくっては戻り、めくっては戻りとその差異を確認し楽しむことができます。

こちらの「おやすみみみずく」もそうした絵本で、一羽のみみずくが木にとまって眠っていると、次第に色んな鳥達や動物が集まってきてそれぞれ鳴き声をたてます。

はちがぶんぶん、きつつきがたららら、たららら、かっこうがかっこー、と。ですが最後には夜になって動物たちが眠ると反対にみみずくは、、、、

言葉と音楽の根が同一であることを感じさせるような、原始的でありながらも力強い魅力を持った絵本です。

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