「オーラのたび」ドーレア夫妻 Ingri and Edgar Parin d'Aulaire

こちらの「オーラのたび」はイングリ・ドーレア/エドガー・ドーレア(ドーレア夫妻)による1932年に出版されたごく初期の絵本作品です。

その後は「エイブラハム・リンカーン」(1939)により第3回コルデコット賞も受賞し、数々の絵本作品を残しております。

お話は妻イングリの子ども時代の思い出にもとづいているようです。

ノルウェーの美しい自然の中を旅する一人の男の子、オーラ。離れた村で結婚式を見物し、行商人に付いて行き、漁村ではタラをとり、海の伝説を聞いて、今度はひとりで海へ出て鳥の島を訪れ、そして沈まない太陽を眺めるのです。

多色石版画で描かれた自然と動物たちと、人々の着る服のすばらしい彩色に目を奪われます。柔らかで暖かなその色使い、そしてその画面構成は素朴でありながらも洗練された印象を受けます。

他にも日本語翻訳作品は「ひとこのかずはかぞえるな」「トロールものがたり」「トロールばけものどり」などがあり、目にしたことの在る方も多いではないでしょうか。

そのどれにも共通する、生命感の溢れる絵にはいつも驚かされます。

当店ではこの「オーラのたび」(日本語版)のほかに現在「トロールばけものどり」の原書1976年初版「The Terrible Troll-Bird」の在庫もございますので、宜しければオンラインストアの方で御覧ください。

オーラのたび

The Terrible Troll-Bird

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