大桃洋祐さんの最新私家版作品集「Good Neighbor」が入荷致しました。
こちらの作品集は6月に横浜のjike studioさんで開催されていた個展にあわせて作られた作品集です。
自然をテーマにしたこの作品集(個展)では、大桃さんの描き出す植物、花、風や雨、霧、そして光が様々な形で見ることが出来ます。
大桃さんの絵本作品からは、自分はいつも『楽しい』が溢れていることを喜びながら読むのですけれど、この作品集は、眺めているととても静かな気持ちになってきます。
この、夕暮れの道を、花を持って歩く少年は、行っているのか、帰っているのか…。
夜の庭、ボードウォークを歩く親子はランタンを闇の方へ向け、暗い方を見ている。何か闇の中で物音でもしたのだろうか…。
細部と全体、それがこの見るものの眼の中で一体となり溶け合っていきます。
小さなものの美しさと、大きなものの美しさ。
窓の外の雨音と、傘に落ちる雨の音。虫眼鏡と望遠鏡。
星を見るように、虫を見るように、この絵を楽しむこと出来ます。
心が疲れているときに、音楽を聞いたり、教会へ行ったり、キレイに焼けた空を眺めたりすると、頭の中の騒がしい雑音が遠くへ行って、心がまた綺麗に調律されたように感じることがありますけれど、自分にとってはこの作品集も、そんな風に心の調律をしてくれる本です。
心が騒がしく、不安な気持ちに溢れている。
この心のままで自分は言葉を出すのではなくて、ズレてしまった調律をひとまず戻してから、また話しをしたいとき、こんな本が手許にあって良かったな、と思える、優しくあたたかい作品集です。
大桃さんの私家版の本は当店ではすべてサイン入りでご用意して頂いております。
どうぞ御覧ください。
当店オンラインストアの大桃洋祐さんの本はこちらです。
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