スウェーデンを代表する挿絵画家のひとりJohn Bauer(ヨン・バウエル)の「TROLLSKOGEN」です。
ヨン・バウエル(1882-1918)は36歳という若さでなくなってしまった夭折の画家ですが、その短い生涯の中で素晴らしい作品を残し、当時の挿絵黄金時代の中で、ラッカムやデュラック、ニールセンにも影響を与えました。
妖精やトロールたちを描いた幻想的で繊細な絵を見れば、誰もがそのファンタジーの世界へと誘いこまれてしまいます。
入荷した商品はスウェーデン語のため、お話がわからないのが残念なのですが、森のなかでの妖精やトロールの姿を見ると、絵からは不思議とお話を読み取れそうな気もしてきます。これは彼が一流のファンタジーの画家であることの証なのではないでしょうか。
山ほどの大きさのトロール、老いたトナカイの背に乗る王冠をかぶった少女の姿の妖精、カエルは妖精へと姿を変え、その高貴な身を隠すようにローブで全身を覆った者を不思議そうに見つめる三人のドワーフ、満天の星空の下、断崖の巨岩の上から目下に広がる森を眺めるトロールの王。
そのどの絵からも、不思議で魅力的な物語の声を聞くことが出来ます。お話の「挿絵」であることを越えて、ヨン・バウエルの絵はまるでこの絵自体で一つの物語を成しているようにさえ感じられるのです。
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