「どろぼうだ どろぼうよ」フランツ・ブランデンバーグ 文 アリキ 絵 Aliki Brandenberg

こちらの絵本はフランツ・ブランデンバーグ、アリキ夫妻の「どろぼうだ どろぼうよ」です。

二人の兄妹エドワードとエリザベスは互いの部屋で、真夜中にふと目を覚まします。

エドワードは耳を澄ますと、となりの空いているベッドで誰かが寝息を立てているのを聞き、自分の切手コレクションを盗みに来たどろぼうだと、息を潜めます。

同じようにエリザベスも自分の部屋で、ベッドの下から寝息が聞こえるのを耳にし、夏中かかって集めた貝がらのコレクションを盗みに来たどろぼうだと、じっとしたままでいます。

朝になり、コレクションを確認しますが、二人のコレクションは盗まれてはいません。

夜中に寝息を立てていたのは実は、、、

フランツ、アリキ夫妻の絵本は日本では「あたしもびょうきになりたいな!」がよく見かけるでしょうか。

この絵本も登場人物たちは全て可愛らしく擬人化された猫の姿で描かれています。

鉛筆で書かれていると思われる夜の暗闇の表現は、どろぼうがいるかもしれない、という不安な気持ちを引き立て、ドキドキしてしまいます。

前半の夜のシーンと、後半の朝のシーンの対比も効果的で、最後まで楽しく読めてしまいますね。

「眠らせる」のではなく、夜と朝のそれぞれの空気(魅力)を上手く表現しているという意味では、眠る前の読み聞かせにはぴったりのお話かもしれません。

当店在庫はこちら「どろぼうだ どろぼうよ」

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