「Joggeli Soll ga Birli schuttle!」「Vom ungehorsamen Jockel」Lisa Wenger

昨日は吉祥寺パルコの古本市に追加補充しに行きました。

当店は初日よりも本がたっぷりとあるはずですので是非お立ち寄り下さい。こちらはまだまだ9/16まで開催しますので、今後も随時補充に行くつもりです。

新事務所/店舗の準備ですが、事務所としての機能はほぼ移したのですが、店舗としてお客様に本を見て頂く部分がまだ出来ておりません…。

8月下旬とアナウンスをしていたのですけれど、来週水曜日頃から開けられるかなあと思っております。

お待たせして申し訳ございませんがどうぞよろしくお願いいたします。こちらはまたお知らせさせて下さい。

それでは本の紹介をさせて下さい。

こちらは本日更新したばかりの新入荷商品です。

スイス/ベルン出身のLisa Wenger(1858〜1941)の絵本2冊です。

スイスのわらべうた「ヨッケリなしをとっといで」を絵本にしたものです。このわらべうたは日本ではフェリクス・ホフマンの絵本が翻訳出版されておりますので(こちらも在庫ございます)、この絵本で知っている方も多いのではないでしょうか。

ホフマンの作品は40年代に作られたものですが、Lisa Wengerのこちらの絵本は、当店の在庫品は復刻版なのですがもとは1908年の出版ですので、ホフマンよりも大分古い作品ですね。

この2冊ですが、当時の印刷技法の関係で左右反転しておりますが、内容は同じ絵本です。1908年版をもとにした復刻版「Joggeli Soll ga Birli schuttle!」はスイスドイツ語(ドイツ語の方言のひとつ)で、1910年版をもとにした「Vom ungehorsamen Jockel」はドイツ語版です。

この絵本はオリジナル版が、伊丹市立美術館で開催されていたエルンスト・クライドルフ展にも展示されていました。

クライドルフと同じ、スイス出身の絵本作家Lisa Wengerは1930年代には、スイス国内では最も良く知られた絵本作家の一人だったそうです。

色使いや造形の単純化に当時のドイツのイラストレーションの特徴を見ることが出来ますね。

横長の判型、イラストのコミカルな感じも可愛らしいですね。こうした1900年頃のクラシックな作風の絵本が好きな方にはたまらないのではないでしょうか。

日本語版のホフマンの絵本と一緒に、この20世紀スイスを代表する絵本画家のひとり、Lisa Wengerの絵本を、是非オンラインストアでも御覧ください。


Vom ungehorsamen Jockel」Lisa Wenger

Joggeli Soll ga Birli schuttle!」Lisa Wenger

ヨッケリなしをとっといで」フェリックス・ホフマン

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