「ラプンツェル」は昔から有名なグリム童話のひとつでもありますが、近年ではディズニー映画にもなったこともあり、お話のあらすじは誰もが知っているでしょうか。
またこのお話はグリム童話において残酷な要素や性的な要素が削除された例の作品としても、研究者により度々取り上げられるので有名でもありますね。
でもこのお話が人々を惹きつけるのは、その不思議な象徴の響きだと思われます。入り口のない、塔の上に閉じ込められた女性、その美しく長い金髪を窓から垂らし、その金髪を登って彼女に会いに行く王子さま。
語り継がれてきた童話や民話の得も言われぬ魅力は、単に意味内容を指し示すのではない、根源的な物語の力なのだと思います。
この絵本、Jutta Ashによるラプンツェルも、何処となく妖しく、古くからの魅力を持った絵本であります。Jutta Ashはグリム童話出生の地ドイツ出身の作家なので、幼い頃からグリム童話には親しんでいたのでしょうか。このお話の魅力を十二分に引き出しているように感じます。
細密画のような繊細で美しい絵には思わずため息が漏れてしまうほどです。
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