「長ぐつをはいたねこ」ウォルター・クレイン Walter Crane

ウォルター・クレイン(1845-1915)というとウィリアム・モリスとの仕事が個人的には一番に思い浮かびますが、そのキャリアの初期から絵本作品に勢力を注いだ作家でもあります。

1964年より版画家のエドマンド・エヴァンズとともにトイブックスという子供向けの絵本シリーズを作り始めており、今回のこの「長ぐつをはいたねこ」も1873年出版の「カラバ公爵の絵本」に収められている一篇です。

装飾と画面構成の美しさには既に目を瞠るものがありますが、この後には浮世絵からの影響なども自身の作品へと昇華し、クレインの追求した、絵及び装飾と文章の構成の調和、美しさは更に魅力を増し、またモリスとともに平面の作品のみならず、多方面において素晴らしい作品を幾つも残しました。

以前はハンス・フィッシャーの「長ぐつをはいたねこ」をご紹介しましたが、こちらも全く違った魅力を持った「長ぐつをはいたねこ」です。

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「長ぐつをはいたねこ」ウォルター・クレイン

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