「PEACOCK PIE」Walter de la Mare Barbara Cooney

イギリスの詩人ウォルター・デ・ラ・メアの子どものための詩に、バーバラ・クーニーが挿絵を描いた『PEACOCK PIE』(1961年)。

自分は『PEACOCK PIE』はエドワード・アーディゾーニが挿絵を描いたもの(翻訳『孔雀のパイ』)は読んだことがあったのですが、バーバラ・クーニーのものは初めて見ました。

アーディゾーニも素晴らしかったですが、このクーニーの挿絵も本当に素晴らしいですね。

自分は50’s〜60’sのクーニーは大好きで、この時代のクーニーはスクラッチボードで表現するモノクロの世界が主体なのですけれど、この本ではスクラッチボードではなく鉛筆で描いているように思われます。

モノクロのクーニーでスクラッチボードではないのは珍しい気がしますね。

黒の表現がやや柔らかくなり、優しくユーモラスな印象を帯びているのは、やはり詩の世界にあわせた表現を選んだのでしょう。

当店にも初めて入荷した、なかなか見ない本なので、ぜひこの機会にご覧くださいませ。


「PEACOCK PIE」Walter de la Mare Barbara Cooney

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