今夜、雪が降るかも知れない、そう口に出してみるとやっぱり、明日に色々と面倒が増えることよりも、何処かでそれを自分は楽しみにしてしまっているんだな、とその声の含む色で、気が付いてしまいます。
一昨日、アントニオ・フラスコーニの絵本、作品集を幾つか更新しました。フラスコーニは、星が降っているかのような雪を、描いた作家でした。それは反対にも言えて、まるで雪のような星を、描いたのでした。
木版画で作品を作るフラスコーニの絵をいつも素晴らしいと感じるのは、その光の表現、そして色彩感覚です。
夜の絵本を多く作っているフラスコーニの、夜の雪、星々は、そうした彼の持つ光と色の特別な魅力をとても良く語ってくれます。
そんな夜の絵本の中の一冊、こちらは「THE ZOO AT NIHGT」です。
Martha Robinsonの詩と、フラスコーニの絵による絵本ですね。
動物園が閉園したあと、動物たちは何をしているのか?そんな書き出しで始まり、韻文で、夜の動物たちの様々な姿、様子が語られていきます。
活動をするもの、眠るもの。
彼らの上には星が瞬き、そしてその目も、まるで星のように夜の闇の中で輝いています。
表紙もとても、美しいです。
フラスコーニの作品は日本語になっている作品は殆ど無いので、見る機会も少ないかとも思います。
当店のアントニオ・フラスコーニの在庫はこちらです。
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