「ボイジャーくん」遠藤賢司 作 荒井良二 絵 Endo Kenji Arai Ryoji

遠藤賢司さんと荒井良二さんお二人による絵本「ボイジャーくん」です。ひょっとすると荒井良二さんの絵本を紹介するのは意外にも初めてかもしれません。

ボイジャーくんというのは勿論1977年に打ち上げられた惑星無人探査機のことです。

「ボイジャー計画」

NASAによる2機の惑星無人探査機を用いた太陽系の外惑星および太陽系外の探査計画である。現在も1号・2号ともに稼働しており、ボイジャー1号は2015年1月現在で太陽から約195億km離れたところを太陽との相対速度・秒速約17.027kmで飛行中であり、地球から最も遠くにある人工物体となっている。(Wikipediaより)

この絵本はそのボイジャーくんが、こちらに話かける形で展開される絵本となっています。何かに悩んでいるこちらにボイジャーくんが励ましをしてくれ、今までに見てきた太陽系の話をしてくれます。

お話は遠藤賢司さんによるものであることから、この絵本の判型はLPレコードサイズと、とても大きいもので、その分荒井良二さんの描く太陽系および宇宙の光景を迫力を持って感じることができます。

土星の輪をくぐるボイジャーくんや天王星のオーロラをのぼるボイジャーくん、、、。

今でもなお地球から離れ続けているボイジャーくんがこの絵本の中で「いつでも ぼくは ここに いるから ね」と言って、こちらを励ましてくれる時、とても静かな、不思議な気持ちになります。

ところでこのボイジャー探査機には「地球の音」 というタイトルの金メッキされた銅板製レコードがついており、そこには地球上の色々な音や音楽、言語による挨拶や様々な科学情報などを紹介する写真、イラストなどが収録されているそうです。

この絵本を読むと、ボイジャーくんはいったい誰に向かって話しているんだろう?という疑問が湧いてくるのですが、ボイジャーくんの声というのはきっとこのレコードのことなのではないでしょうか。ですからこの絵本はきっと「ボイジャーのゴールデンレコード」の地球、日本語版なのかな、と思ったりもします。

この絵本には遠藤賢司さんによる「ボイジャーくん」CDも付いてるので、遠藤賢司さんの歌も楽しむことができます。

当店在庫はこちら「ボイジャーくん」

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