本をには色々な楽しさや喜びがあって、だからその愉しみ方は一様ではないので、泣いたり笑ったり、深く考えたり論じたり、本を読みだすと心の中ですることがいっぱい出来て忙しいのですけれど、今日はそんな中でもお子さんから大人まで楽しめる楽しい本を、一冊。
Hervé Tullet(エルヴェ・テュレ)の「Moi, c’est BLOP!」(ぼくがブロップさ!)です。
エルヴェ・テュレの絵本は日本でも谷川俊太郎さんの訳で幾つか出版され、人気を得ているかと思いますので、こちらを見て頂いている方でも好きな方も多いのではないでしょうか。
こちらの絵本はまだ未翻訳のもので、フランス語版です。
エルヴェ・テュレはフランスのイラストレーターで、子どものための絵本を多数制作しています。
その新感覚のしかけ絵本は世界中で人気を博し、また子どものためのワークショップも積極的に行っていることも特徴的でしょうか。イギリスのテート・モダンをはじめ日本も勿論、世界中の様々な場所で活動をしております。
さてこの絵本「Moi, c’est BLOP!」ですが、そもそも、BLOPって何?となりますよね。
何だか花の模様みたいなバッテンみたいなこの形、これがBLOPです。私にもよくわかりませんが、そう言っているんです…。
ページをめくるとそのBLOPが、様々なBLOPが登場します。
黒いBLOP、白いBLOP、でっかいBLOP、たくさんのBLOP、大きくなっていくBLOP、登っていくBLOP、降りていくBLOP….。
BLOPBLOP、ずっとBLOPです。
さらにページをめくっていくと「BLOPのお話その1『黄色と青』」なんてものがいきなり始まって、これにはなるほど!と思わず声を上げて笑ってしまいます。
その後もBLOPは終わりません。
家族のBLOP、美術館BLOP、病気のBLOP、空のBLOP、世界中のBLOP。
リズムよく現れてくる色々な(文字通り色々な、なんです!)BLOPたち、本の半分を過ぎる頃には読者はみんな、このBLOPの虜になって、もうBLOPが好きになっているんです!
後半の夜のBLOPで、BLOPが夜空に星座になって輝いているページではもう何だか感動すらしてしまいます。BLOP!!
お子さんと一緒に読んでも、楽しいですよ。
読んだ後には、街中で似た模様を見つけると、あ!BLOPだ!と言ってしまいます…。
ぜひオンラインストアの方でも御覧ください。
当店のエルヴェ・テュレの絵本はこちらです。
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