こちらの「ひみつのかくればしょ」の作者であるレイニイ=ベネットは1907年、アメリカ、インディアナ州生まれ画家で、30代から50代にかけて世界各地で壁画家として精力的に活動しました。メトロポリタン美術館をはじめアメリカの美術館ではその作品は多数収蔵され、受賞作も多数あるようです。
児童書の制作は1950年代の終わりごろから始め、この「ひみつのかくればしょ」は1960年の作品です。
壁画家ということも勿論影響しているのでしょう、その絵は画面いっぱいに広がって描かれ、淡い色彩と繊細な線で、ゆっくりとしたリズムを刻んでいるように感じます。
お話も自身が手がけております。
ちいさなカバのヒッポはみんなにとても可愛がられているのですが、そのためにいつも誰かが付いてきて、一人でいられる居場所がない、と不満を持ちます。そんなある時、かくれんぼをしている時、今がチャンスとヒッポはひとり逃げ出し、、、。
お話も絵も、柔らかく温かみのある優しい絵本です。それをアイロニーをもって読むことも出来ると思いますが、この絵本に関しては、この絵本の愛に包まれるだけで、十分な気がします。本当に、優しい気持ちになれる絵本なのです。
当店在庫はこちらです「ひみつのかくればしょ」
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