きくちちきさんの「ぼくだよぼくだよ」です。
きくちちきさんは商業出版(?)デビュー作である2012年の作品「しろねこくろねこ」(ブラティスラヴァ世界絵本原画展 金のりんご賞 受賞作品)の当時から絵本愛好家たちの間では特に評価が高い印象でしたが、最近ではその絵本の魅力に魅了される人も更に増え、押しも押されぬ人気絵本作家のひとりとなっていると思います。
こちら2013年の作品「ぼくだよぼくだよ」では、二頭のライオンとヒョウが、どちらのほうがすごいか、とじゃれ合いながら遊んでいるお話です。
水彩と墨で大胆に描かれるその絵は、爆発するように激しく、しかし時には夕陽を眺めるように静かに、それはまるで宇宙のはじまりを見ているかのように、途方も無いスケールの大きさを感じる絵でページをめくる読者を驚かせてくれます。
お話もシンプルなので、子どもの方が親近感を持ちやすいタイプの絵本かとも思うのですが、きくちちきさんの絵本は何故か大人の方の、それもかなりの絵本好きの方々に愛されているという印象があります。幅広い年齢層の方が楽しめる作品です。
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