「Contes Slaves」Maria Zelibska

今日はパリ、GRUND社から出ていたチェコの絵本作家のシリーズを更新しております。

こちらはその中の「Contes Slaves」(スラブの民話)です。

絵は、チェコの絵本作家の中でも、日本ではあまり知られていないMaria Zelibskaが描いていますね。

お話はスラブ、東欧〜ロシアにかけての、チェコ、スロヴァキア、ポーランド、ウクライナ、スロベニアなどの民話が25編収められています。

あまり知られていない作家だからといっても、素晴らしい作家ですよ。ボローニャ国際児童図書展の受賞をはじめ(1972年)国際的な賞も複数受賞しております。

絵を一目見れば、その彼女の世界観、メルヘンの世界は忘れられないものになってしまいます。

重ねたガラスに描かれたかのように、幾つもの層から成り立っているとも見えるのその絵は湿り気を帯び、繊細で、見るものを物語の奥深くへ誘い込んでいくようです。

線と面、そして色彩をこのように描いている作家はあまり思い浮かびません。唯一の個性を持ちながらも、その個性が美へと昇華されている、稀有な作家ではないでしょうか。

当店のこの絵本はフランス語版ですが、実はこの絵本は日本でも70年代に佑学社から発売されていたのですが、今ではかなり手に入りづらくなってしまっていますね。

もしかしたら図書館などにはあるかも知れませんので、お話も日本語で読むことは出来なくはないかと思います。

本日も絵本をはじめ色々と新着商品を更新しておりますので、是非オンラインストアの方でもご覧ください。


Contes Slaves」Maria Zelibska

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