当店では度々紹介しているダーロフ・イプカーの絵本の、古い刷りの絵本を昨日更新しております。
「WORLD FULL OF HORSES」と言う絵本です。
8刷で、出版年の記載は無いのですが、恐らく60年代の刷だと思います。
しかもこの絵本、普通のオフセット印刷ではなく、リトグラフで刷られた絵本なんです。60年代でも、普通の本の印刷はもう、リトグラフで刷られたものは珍しいので、もしかしたら作者がこだわったのかもしれませんね。
少し湿ったようなインクの感触、色の出方など、とても美しい絵本ですよ。
初版本(1955年)と、見比べてみましたが、全くと言って良い程同じクオリティの印刷ですので、この辺りの刷までは印刷に関しては何も変えていないようですね(装丁やページ構成は少し変わっています)。
1955年に出版された絵本ですけれど、お話のはじまりは「まだ祖父が子どもだった頃、世の中には馬がいっぱいいたんだ」と始まります。
移動手段が車に変わる前、馬たちは馬車で人を運び、荷車には荷物を載せて引き、消防のポンプ車も馬が引いていた、そんな様子が語られ、描かれています。
そして現代になり、馬に取って代わって自動車が人々や荷物を運ぶようになりましたが、今でも馬はわたしたちのそばで暮らしています。
そう語られ、現在の馬と人間たちの関わり方が様々描かれている、こんな内容になっております。
イプカーは馬が登場する絵本を多く描いているので、馬がかなり好きなんでしょうが、この絵本が一番馬が溢れていますよ!
写真に上げたのは1ページ目の大勢の馬のイラストなんですが…すごいですよね!
馬が全然好きじゃなくても、絵も印刷も素晴らしいので、きっとこの絵本の中の馬たちを好きになれると思います。カッコよくて、素敵です!
「WORLD FULL OF HORSES」Dahlov Ipcar
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