昨日に引き続きこちらも楽譜付きの絵本「LULLABIES AND NIGHT SONGS」はアメリカの作曲家アレック・ワイルダーが手掛けた子守唄と、モーリス・センダックの挿絵からなる絵本です。
センダックは絵本の絵を描く時には、語られているものを描くのではなく、物語の言葉にされていない部分を描くと言っていました。
だからマザーグースの歌ようにお話がどうとでも解釈できるものは、絵で新しく語りなおす事も出来て描いていて楽しい、と言っていた記憶もあります。
この絵本のような、音楽の絵本でも、そうした自由に描く喜びがあったのではないでしょうか。センダックは一枚の大きな絵で、また、連続した小さなイラストで、それぞれの曲の物語を描き、絵で語っています。
詩はルイス・キャロル、スティーブンソン、ウィリアム・ブレイクなどから採られた、子どもたちや動物たちのこと、マザーグースのような言葉遊びの歌まで、センダックがまたその曲にまた新しい命の息吹を与えています。
言葉と、曲と、センダックの絵と、違った三つの要素が溶け合い調和し、一冊の本になっているのです。
大きな判型の本なので、センダックの絵の素晴らしさが尚良くわかり、ですので、開いて飾るのもお薦めです。
またこの楽譜絵本を基にCDをつくっているアーティストもいるので、そちらも一緒に聞くのも楽しいですよ。(CDも近日up予定です)
当店在庫はこちらです。
「LULLABIES AND NIGHT SONGS」Maurice Sendak Alec Wilder
0コメント