『博物画』と言うわけではないですけれど、なにか『物』を描いている絵って、好きです。
皆さん、そうしたタイプのアーティストですぐに思い浮かぶのはフィリップ・ワイズベッカーなどでしょうか?
ワイズベッカーも良いですよね、好きです。
この絵本は、ワイズベッカーのように『物自体』を描くことが全面に出ている絵本ではなく、色々なものの、四つの言葉(英語、イタリア語、フランス語、スペイン語)で何と言うかが描かれている(複数の)言葉と物の絵本なんです。四ヶ国語言葉絵本ですね。
けれど、いつも木版画で美しく楽しい絵を見せてくれるアントニオ・フラスコーニのこちらの絵本を、そうした『物自体が描かれている』という視点で見ると、また違った見方が出来て面白いです。
椅子、テーブル、ランプ、車、ケーキ、ベッド。
じっと見ていると、その一つ一つの存在感が際立って、その4つの言語の言葉を超えて、絵が前面に出てくるように感じられます。
テーブルとランプなどは特に良いですね。
この絵本のコンセプトを超えて、この絵だけで独立して、特別な魅力を持っているように思えます。
グラフィカルと言いますか、デザイン的にも面白いので、デザインのお仕事をされている方にも、オススメです。
どうぞ店頭でも、オンライストアでも、御覧ください。
当店のアントニオ・フラスコーニの絵本はこちらです。
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