かいけつゾロリシリーズで有名な原ゆたかさんの絵本デビュー作「ちいさなもり」が本日入荷致しました。
ゾロリのイメージが強すぎて、絵の雰囲気がだいぶ違うのに驚きますね。
お話はある一人の男の子が、自分の暮らす町がむかし森だったと聞いて、その時にはこの場所はどんなだっただろうかと想像を巡らすお話です。
どことなくクラウス/センダックによる「おふろばをそらいろにぬりたいな」と似た感触を持った、子どもの想像力が無限に羽ばたいていく素敵なお話ですね。
あとがきには原ゆたかさんの丁寧な解説が載っています。
「ぼくは部屋にいると、昔ここはどんなところだったんだろう、この家がまだ立ってなかった時には何があったのかな、などと考えたり、散歩していて、大きな木を見つけると、昔はまわりにもっともっとたくさんのきがはえてたんじゃないかな、坂道があると、山だったんだろうな、なんて思いを巡らせて楽しんでみます」
こんな思いから絵本を作ったことが語られ、そしてそこに希望を託す思いも綴られています。
この絵本に描かれた絵は、優しい柔らかい色彩で、印刷ではなく実際に原さんが色をこの本に着色したんじゃないか、なんて思ってしまうくらいに美しく仕上がっているのも魅力ですね。
1975年初版の、かなり珍しい絵本ですので、ずっと探していた方、気になった方は是非オンラインストアでもご覧ください。
当店在庫はこちらです。
「ちいさなもり」原ゆたか
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