「すずの兵隊」Hans Christian Andersen

「すずの兵隊」はアンデルセン作品の中でも好きな人が多い作品ではないでしょうか。

ある男の子のプレゼントとしてやってきたすずの兵隊、その兵隊は片足がありませんでした。

同じようにたくさんのプレゼントで埋まった大きなテーブルの上には、バレリーナの女の子の、紙の人形もあり、片足を大きく上げていたのでその人形も片足に見えました。

すずの兵隊は自分と似ていると思ったそのバレリーナの人形を好きになり、あの子と結婚できたら良いのになあと思います。

しかし運命は皮肉なもので、色々なトラブルですずの兵隊は窓から落ち、下水を流れ川に落ち、魚に食べられてしまいます。これはみな、大きなテーブルの上のプレゼントたちの中にあった、びっくり箱の中の子鬼の呪いかもしれません。

ですが窓から落ちでも、下水の中でも、魚のお腹の中でさえじっと立派に耐えていたすずの兵隊が、目を開けてみるとそこはもとの家でした。

魚は釣られ、市場に出され、それをお手伝いさんが買って来たのでした。魚のお腹の中から出てきたすずの兵隊は、男の子に渡され再びバレリーナの人形と出会うのですが….。

昨日、今日と続けてこの「すずの兵隊」の絵本が入荷しました。

片方は西巻茅子さんの「すずのへいたい」もう一冊はマルチェリーノの「すずの兵隊さん」です。

西巻さんの絵本は方は可愛らしく親しみやすい雰囲気で、マルチェリーノの絵本ではロマンチックにそして劇的にこのお話が描かれています。

写真にあげたマルチェリーノの絵本は判型も大きく、クライマックスの場面の見開きで描かれたページは、いつまでもこのイメージが目に焼き付くような、まるで一瞬時が止まったかのような、劇的な素晴らしい場面になっています。

他にも「すずの兵隊」はマーシャ・ブラウンや宇野亜喜良さんなど、様々な作家さんの絵で読めますので、好きなお話を色々と集めてみるのも楽しいですね。


当店在庫はこちらです。

ずすの兵隊さん」マルチェリーノ

すずのへいたい」にじまきかやこ

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