昨日は鳥の絵本で今日は猫の絵本です。
石津ちひろさんとささめやゆきさんによる「あしたうちにねこがくるの」
タイトルの通り、明日家に猫がやって来る、そんな家の子どもの、どんな猫が来るのか、不安な気持ちと楽しい気持ちの入り混じった楽しい絵本です。
かいじゅうみたいにらんぼうだったらどうしよう
もしも わたしのおやつをぬすんでばかりのねこだったらどうしよう
もしも まねきねこみたいにうごかなかったらどうしよう
もしも わたしよりピアノがうまいねこだったらどうしよう
もしも みちにまよってばかりいるねこだったらどうしよう
そんな風に想像する子どもの、想像上の猫の姿がささめやゆきさんによって様々描かれています。
佐野洋子さんの「100万回生きたねこ」は過去の自らのいろいろな姿を回想した後に現在の「猫」の姿に帰結するお話でもありますが、こちらは未来の色々な猫の姿を想像した後に、現在にやってくる「猫」の姿に帰結するお話で、何処と無く似ている気もしますね。
深読みするならばそれぞれこの「猫」というものに何が賭けられているのか、考えてみると興味深くも思います。
ささめやゆきさんによる絵は都会的で愉しく、何と言いますかとても音楽的で、ここまで「音楽」を感じる絵本作家さんもそうそういない気がします。
とにかく楽しいねこのえほん。お子さんに読み聞かせればうちにも猫が欲しいときっとせがまれてしまうと思います。
小さいお子さんから大人まで、幅広い年代におすすめの絵本です。
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