Jean-Jacques Sempé

本日はジャン・ジャック・サンペの絵本が幾つか入荷しました。

サンペ代表作といえば勿論「プチ・ニコラ」ルネ・ゴシニとのコンビの作品で、フランス人なら誰もが知っている国民的作品です。

日本で言うとサザエさんなどに近いでしょうか。

その「プチ・ニコラ」のシリーズも原書フランス語版で2冊、サンペのコミック作品「Sauve qui peut」(フランス語)、そして日本語翻訳版による絵本「サン・トロペ」「とんだタビュラン」が2冊入ってきました。

「サン・トロペ」は南仏の高級リゾート地で、ここを舞台とした絵本と言いますか、コミックのような本になっています。

別段ストーリーがある訳ではないのですが、1968年の、サン・トロペのバカンスの風景、そしてそこの人びとの会話が断片的に描かれています。アイロニーたっぷりに描かれる60年台後半のフランスのファッション、風俗、そんな時代の空気が感じられる、サンペの作品の中でも特にファッション性の高い1冊ですね。

「とんだタビュラン」はフランスのある街の自転車屋タビュランの物語です。自転車の修理、メンテナンスに関しては自他共に認める名人であるタビュランなのですが、彼には誰にも言えない「自転車に乗れない」と言う秘密があって・・・。

サンペの軽快で饒舌な筆にぐいぐいと惹きこまれ、この可笑しくも哀愁漂うタビュランの姿にいつの間にか自分を重ねて読んでしまいます。

日本人には少しアイロニックに過ぎる感触があるかもしれませんが、これをフランス人は洗練と捉えるのを興味深くも感じますね。

フランスの国民的作家の作品に是非触れてみてください。

サン・トロペ

とんだタビュラン

Sauve qui peut

Le petit Nicolas

Les vacances du petit Nicolas


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