「Die Schwesterlein aus Stiefelheim」Irena Tarasova

怖い絵本、好きです。

夏だから怪談、とかではなくて、何だか常識から外れたような、危うい感じのする、怖い絵本です。

有名どころでは例えばセーラーとペッカとか、ちょっとマイナーな作家だとWalter GriederやVeronique Filozofなど、この世界の常識から外れたような世界を描き出す、何かが過剰な作家たちにいつも惹かれてしまいます。

アウトサイダー・アートとも似たような不思議な感触。

先日更新した「Die Schwesterlein aus Stiefelheim」もそんな絵本の一つです。

絵を描いているのは旧チェコスロバキアのIrena Tarasova。

鮮やかな色の文様の、過剰なまでの重ね合わせ。

可愛らしい感じももちろんあるのですけれど、やはりどこか怖いです。

目も…。普通絵本の表紙でこんな目描きますか…?

でもこの感覚は他のどんな絵本でも感じられないような特別な個性となって、だんだん癖になってきてしまいます。

お話は女の子とクマのぬいぐるみと、紐の靴のお話…。迷子になった紐の靴を女の子とクマのぬいぐるみが探しに行く。

お話を書いている人は別の人なのですが、お話も変ですよね。

こういう絵本を描ける人は一体どんな世界を見ているのだろう。

ページをめくりながら、また違う世界を、窓から覗いている。

絵本は窓だから、こんな世界を覗いてみるのも楽しいです。

ぜひオンラインストアの方でも御覧ください。


当店のIrena tarasovaの絵本はこちらです。

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