本日のオンラインストアの更新ではナニー・ホグロギアンとイワン・ビリービンの絵本をまとめて更新いたしました。
時代も国も違うこの二人の共通点は、二人ともロシアのむかし話「美しいワシリーサ」の絵本を作っていることでしょうか。
本日の更新ではこの二人の「美しいワシリーサ」はともに入荷しております。
このお話は、ハーバート・ダンスカの挿絵の本が日本語版も出ていてこちらも当店には在庫がございます。
(ビリービンのものも日本語版は出ていますが、絶版でなかなか稀少な本なんです)
母親と死別した美しい娘ワシリーサが、母の形見の人形の持つ魔法の力で、様々な苦難を切り抜けていくお話ですね。
ホグロギアンとビリービンの、二人の絵本を比べてみると、一見では同じお話とは思えないほど違っています。
ビリービンの絵本は本当に豪奢で綺羅びやか、そして繊細な表現がこれでもかと敷き詰められていて、読者を全くの異世界へと誘ってくれます。
改めてビリービンの絵本をしっかりと見てみると、後世への影響は凄まじいものがあるのでは、と感じられますね。絵本の世界だけでなくポップカルチャーなど、例えば宮崎駿や、現在の多くのゲーム/RPG(FFやドラクエなど)にもかなり強い影響を与えているように思えます。
一方でホグロギアンの絵本は(日本語版の出ている「きょうはよいてんき」を読んだことのある方ならわかるとおもいますが)、ほんとうに優しい絵本ですね。
この「美しいワシリーサ」の中に出てくる、恐ろしいバーバーヤーガも、ホグロギアンが描くと「ちょっといじわるだけで本当は優しいお婆さん」くらいに見えてしまうから不思議です。
ホグロギアンの絵本は本日は多く更新してるのですが、どの絵本からもその優しさは溢れています。
木と葉っぱのお話「Down Come the Leaves」は、その優しさと、叙情、そして自然の美しさが描かれていて、自分はすごく好きですね。
翻訳作品が多くないホグロギアンの作品は、まとめて見る事のできる機会もあまりないかと思いますので、是非オンラインストアの方でもご覧ください。
当店のビリービンの本はこちらです。
ナニー・ホグロギアンの絵本はこちらです。
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