先日買い取らせて頂いた「定本 小川未明童話全集」の端本(6巻と14巻)です。
小川未明は「赤い蠟燭と人魚」くらいしか自分も読んだことがないかもしれないのですが、先日発売され、当店でも紹介した池澤父娘の「ぜんぶ本の話」では、日本の(昔の)児童文学はあまりピンと来ないけれど小川未明だけは別、みたいなことが話されていましたね。
この本、小川未明童話全集は武井武雄の豪奢な装丁が魅力のとても美しい本です。函のイラスト、本体の表紙、背表紙には金箔押しの装飾、中の扉ページの装飾なども可愛らしいです。
そして6巻の挿絵はその武井武雄と、初山滋(!)、川上四郎が描いています。
(14巻の方は三芳悌吉と井口文秀が描いています)
どちらの巻でも30篇以上の小川未明に童話を読むことが出来ます。
「全集」というとちょっと大ごとに受け取めてしまって、買うことをためらってしまうかもしれませんが、童話短編集をよむような感覚で、この端本を読んでみるのも良いのではないでしょうか?
何より一冊の本として美しく、手許にあると本当に嬉しくなる本です。
是非オンラインストアの方でもご覧ください。
当店の武井武雄の本はこちらです。
0コメント