ダーロフ・イプカーの本は、当店でももう何度も紹介させていただき、オンラインストアでもお求めいただいているのですが、店舗やイベントで初めてイプカーの本を手に取ってくださったお客様が、一瞬にして心奪われる光景に、何度も立ち会ったことのある少し特殊な作家でもあります。
イプカーの本は数点日本でも出版されておりますが、そのすべてが少しキャッチャーと言いますか、日本でも親しみやすい内容のものが多いように思います(もちろん、出ているどれも素晴らしいです)。
当店が仕入れている洋書作品は農場を舞台にしたものがほとんどで、牛や馬たちを主役に、人間と程近い関係で描かれている作品が多くあります。
その動物たちの姿が生き生きしており、かつ愛らしいと言うのはもちろんイプカーの魅力なのですが、ページを開いたお客様の手を止め、釘付けにしているのは、その色彩ではないかと思っています。
今回入荷した「A FLOOD OF CREATURES」も、ペーパーバックという簡易な作りでありながら印刷の具合が良く、本当に見事な発色で、イプカーの絵の魅力を最大限に引き出して見せてくれています。
いつも表現が難しいのですが、トレーシングペーパーに描かれているような、少しふんわりと膨張した独特の感触と、同時に奥行きもある鮮やかな色が愉しく、美しく溢れているんです。思わず表面を手で撫でてみたくなるのですが、皆さん気を使ってくださってか、実際にされた方はまだおりませんが、とにかく、実物を見た時にやはり特別引き込まれる作家さんなのだろうなぁと思います。
いつも、サイトでもなんとか伝わればいいなぁと、届いて見たらきっと一層魅力を感じていただけるだろうなぁと、少しもどかしい気持ちで紹介させていただいています。
写真から、少しでも伝わりましたら幸いです。
是非、手に取って触れていただきたい作品です。宜しければサイトで(もちろん店頭でもご覧いただけます)ご覧になってください。
ダーロフ・イプカーの本はこちらです。
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